待ちに待った海外旅行や出張。「現地の美味しいお店を調べたい」「素敵な景色をすぐにSNSでシェアしたい」と、今から楽しみが膨らみますよね。
そんなとき、ふと頭をよぎるのが「海外でスマホをそのまま使って、あとから高い請求が来ないかな?」というちょっとした疑問ではないでしょうか。特に、お得な料金プランが魅力の楽天モバイルを使っていると、「海外でのルールはどうなっているんだろう?」と気になるのも無理はありません。
実は、楽天モバイルは海外でもとってもスマートに使える仕組みが整っています。「知らない間に高額な料金がかかっていた」という事態が起こりにくいよう設計されているので、基本さえ押さえておけば、決して怖いものではないんですよ。
とはいえ、海外での通話やデータ通信には、日本国内とは少し違う「楽天モバイルならではのルール」もいくつか存在します。
この記事では、海外でも安心してスマホを活用するために知っておきたい料金の仕組みや、賢い設定方法を分かりやすく解説します。出発前にサッと確認して、現地での時間を心ゆくまで楽しむための準備を整えていきましょう。

この記事は下記のような人におすすめです!
- 楽天モバイルを利用している(利用を検討している)
- 海外でのスマホ利用について高額請求が心配
1. 楽天モバイルの海外利用で「高額請求」はあり得るのか?結論と真実

「海外でスマホを使うと、帰国後に携帯会社からとんでもない請求が来る」 このイメージ、なかなか払拭できませんよね。しかし、楽天モバイルに関して言えば、データ通信(ネット検索や地図アプリなど)を使っているだけで、勝手に料金が跳ね上がることはまずありません。
では、なぜ「高額請求」という言葉が検索されるのでしょうか?そこには、データ通信とは別の「通話」に関するルールが関係しています。まずは、安心できる点と注意すべき点を整理しましょう。
1-1. 原則として「パケ死」は起こらない仕組み
ひと昔前までは、海外でうっかりネットに繋いでしまい、数万円〜数十万円の請求が来る「パケ死」という現象が実際にありました。これがトラウマになっている方も多いかもしれません。
しかし、楽天モバイルの海外利用におけるデータ通信は、「使いすぎたら自動的に課金される」という仕組みではありません。
もし海外で決められたデータ容量(2GB)を使い切ってしまったとしても、自動的に追加料金が発生するのではなく、「通信速度が遅くなるだけ(最大128kbps)」というセーフティネットが働きます。 つまり、ご自身で「高速通信のおかわり(データチャージ)」を購入しない限り、データ通信料に関しては追加料金が一切かからないのです。
「気づかないうちにお金がかかっていた」という事態を防げる設計になっている点は、旅行中の大きな安心材料と言えるでしょう。
1-2. 高額請求に繋がるとすれば「音声通話」と「SMS」
では、もし高額請求が発生するとすれば、その犯人は何なのでしょうか? 答えは、インターネット検索ではなく「電話(音声通話)」と「ショートメッセージ(SMS)」です。
通常の電話アプリ(OS標準の電話)を使用して海外から日本の電話番号へ発信すると、国や地域によっては1分あたり100円以上、高いところでは数百円の通話料がかかることがあります。 例えば、友達とのおしゃべりや、トラブル時の連絡で長電話をしてしまうと、あっという間に数千円〜数万円になってしまうことも。
「ネットは使いすぎてもお金はかからないけれど、電話のかけ方はルールを知っておく必要がある」。これが、楽天モバイルを海外で使う際の最も重要なポイントです。(※通話をお得にする方法は、後ほどの章で詳しく解説します)
1-3. 100以上の国と地域で2GBまで無料という圧倒的なメリット
注意点をお伝えしましたが、実はそれ以上に楽天モバイルには強力なメリットがあります。 それが、「海外指定100以上の国と地域で、毎月2GBまで無料」というサービスです。
通常、他の携帯会社で海外通信を利用しようとすると、「1日あたり980円」といった定額プランに申し込む必要があることが多いのですが、楽天モバイルはこの「追加料金」が不要です。今のプランのままで、スイッチひとつで海外でもネットが使えてしまいます。
対象となる主な国・地域(一例)
- アジア:韓国、台湾、中国、香港、タイ、シンガポール、フィリピン、ベトナム など
- 北米・オセアニア:アメリカ(ハワイ・グアム含む)、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド など
- ヨーロッパ:イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン など
旅行中、ずっと動画を見続けるわけでなければ、地図を見たりLINEで連絡を取り合ったりするには、2GBあれば数日の旅行なら十分カバーできることが多いですよ。
2. 楽天モバイル海外利用の料金システム:データ通信編

「海外でネットを使うには、空港でWi-Fiを借りるか、高い定額プランに申し込むのが常識」 そう思っていた方にとって、楽天モバイルの仕組みは少し「非常識」に感じるかもしれません。なぜなら、いつものスマホをそのまま持っていくだけで、追加料金なしでネットが使えるからです。
ここでは、一番気になる「データ通信のお金」について、具体的な仕組みを紐解いていきましょう。
2-1. 追加料金0円で使える「海外ローミング」の範囲
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」には、国内のデータ通信だけでなく、海外でのデータ通信(毎月2GBまで)が最初からコミコミで含まれています。
特別なオプションに加入したり、出発前に申し込み手続きをしたりする必要は一切ありません。 現地に着いて簡単な設定(後述します)をするだけで、日本にいる時と同じようにLINEを送ったり、Googleマップでお店を探したりできるようになります。
料金の計算について、 海外で使ったデータ容量(最大2GB)は、その月の「国内でのデータ利用量」と合算されます。
もともと20GB以上使っているヘビーユーザーの方なら、海外分の2GBを使っても月額料金の上限(税込3,278円)は変わらないため、実質タダで海外通信ができている計算になります。「お土産代が浮いた!」と思える嬉しいポイントですね。
2-2. 2GBを超えたらどうなる?速度制限とデータチャージ
「旅行中に調子に乗って2GBを使い切ってしまったらどうしよう…」 ここが一番の不安ポイントですよね。でも、焦る必要はありません。
2GBを超過しても、自動的に課金されることは絶対にありません。その代わり、通信速度が「最大128kbps」に制限されます。
128kbpsでできること・できないこと
- できること: LINEのテキストメッセージ送受信(少し待てば届きます)、メールの確認
- 厳しいこと: インスタグラムの写真表示、動画再生、地図アプリの読み込み(かなりの時間を要します)
「地図が見られないのは困る!」という場合は、アプリの「my 楽天モバイル」から、1GBあたり500円(不課税)でデータ容量を即座に追加購入(チャージ)できます。 必要な時だけ、自分で納得して課金するシステムなので、「気づかないうちに請求が増えていた」という事故はここで完全に防げます。
2-3. 指定の対象エリア以外での料金について
楽天モバイルが無料で使えるのは、指定の対象エリアに限られます(アメリカ、ハワイ、韓国、台湾、タイ、フランスなど)。これらは日本人の渡航先として人気の高い地域となりますが、では、この対象エリア「以外」の国(例えばアフリカや中南米の一部の国など)に行った場合はどうなるのでしょうか?
ここも安心ポイントなのですが、対象エリア外の国では、そもそも楽天モバイルの海外データ通信(ローミング)がつながりません。 「つながらない=通信できない」ため、エリア外でうっかり高額な通信料が発生することもないのです。
もし対象外の国に行く場合は、現地のフリーWi-Fiを使うか、その国に対応した別のWi-Fiレンタルなどを検討すればOKです。
楽天モバイルが繋がるなら無料、繋がらないなら課金もなし(※)。このシンプルさが、海外旅行初心者にも優しい理由です。
※ただし、「電話の着信」などは電波が入る限り発生し、料金がかかる場合があるため注意しましょう。
3. 【最重要】高額請求を防ぐ「Rakuten Link」通話のルール

「データ通信は2GBまで無料。超過しても速度が落ちるだけ」。 ここまでは安心のお話でした。
しかし、電話(音声通話)は違います。もし「高額請求」が発生するとしたら、その原因の99%はこの「通話」の使い間違いによるものです。
特に、日本にいるときと同じ感覚で「とりあえず電話してみよう」と発信ボタンを押すのは禁物。楽天モバイル専用アプリ「Rakuten Link(楽天リンク)」の海外ルールを、ここで完全にマスターしておきましょう。
3-1. 日本への電話が無料になる条件を正しく理解する
海外旅行中、日本の家族に「無事に着いたよ!」と連絡したり、仕事のトラブルで急遽日本の会社に電話したりするシチュエーション、ありますよね?
ここで最強の武器になるのが「Rakuten Link」アプリです。
海外(指定の100以上の国と地域)から、「日本の電話番号」にかける場合、Rakuten Linkアプリから発信すれば通話料無料です(※ナビダイヤルなど、一部の特殊な番号への発信は無料対象外となります)。 相手が固定電話でも、携帯電話でも、日本の電話番号なら0円。これは他社にはない、楽天モバイルだけの凄まじいメリットです。
- OK(無料): ハワイのビーチから、実家の母(日本の番号)に、Rakuten Linkで電話。
- NG(有料): スマホにもともと入っている「標準の電話アプリ」でかけてしまった場合。
- ※標準アプリでかけると、30秒で数十円〜百数十円の高額なローミング通話料が発生します。Rakuten Linkからかけることを徹底してくださいね。
3-2. 海外の電話番号にかける場合は「国・地域別」の料金が発生
ここで勘違いしやすいのが、「Rakuten Linkでの発信なら誰にかけても無料」だと思ってしまうこと。
残念ながら、海外滞在中に「現地の電話番号」にかける場合は有料になります。 例えば、現地のレストランの予約確認や、ホテルのフロントへの連絡、現地の友人の携帯(海外の番号)にかける場合です。
この場合、Rakuten Linkを使っても「国・地域別」の通話料がかかります。
- 例: アメリカからアメリカ国内の番号へ発信 → 有料
- 対策: お店の予約などは、できるだけWebサイトや予約アプリを使い、電話は最終手段にするのが賢い節約術です。
3-3. iPhoneユーザーが特に注意すべき「標準アプリ」での着信
さて、ここが今回の記事で一番お伝えしたい『海外での着信』に関する最大の落とし穴です。「iPhone」を使っている方は、特に注意してください。
実はiPhone(iOS)の仕様上、発信相手がRakuten Linkを利用していない場合、海外では「iPhone標準の電話アプリ」で着信してしまいます。この場合、「電話を受ける側」にも着信料金(ローミング料金)が発生するため、注意が必要です。
海外での着信について
- Androidの場合: 発信相手のRakuten Linkアプリ利用有無にかかわらず、基本的にRakuten Linkアプリで着信します。Rakuten Linkアプリでの着信であれば、着信料は無料です。
- iPhoneの場合: 発信相手がRakuten Linkを利用していない場合、iPhone標準の電話アプリで着信するため、電話に出た瞬間に 1分あたり数百円(国によってはそれ以上)の着信料が発生します。
「あ、電話だ!」と思って気軽に出るのは避けた方が良いでしょう。
【鉄則】iPhoneユーザーは、相手がRakuten Link利用者だと確信できる場合を除き、海外での不用意な着信には出ないのが安全です。 どうしても連絡が必要な場合は、電話に出ずに一旦切り、Rakuten Linkから「かけ直す(日本宛なら無料)」か、LINE通話などのデータ通信通話を利用するのが、お財布を守るための正解です。
4. 海外利用設定ステップ

「海外でのスマホ設定」と聞くと、なんだか難しそうに感じませんか? でも、楽天モバイルならやることはたったの2つだけ。「アプリでの確認」と「スマホ本体のスイッチON」です。
空港に着いて「あれ?繋がらない!」と焦らなくて済むように、今のうちに流れをシミュレーションしておきましょう。
4-1. 出発前に確認!my 楽天モバイルでの設定
まずは日本にいる間に、楽天モバイル側の契約状態を確認しておきます。これは飛行機に乗る前、自宅や空港の待ち時間でサッと済ませてしまいましょう。
- 「my 楽天モバイル」アプリを開く。
- 画面下のメニューから「契約プラン」をタップ。
- 少し下にスクロールして、「海外ローミング」という項目を探す。
- ここのスイッチが「ON」になっていることを確認する。

※基本的には最初から「ON」になっていますが、もし「OFF」になっていたらタップして「ON」に切り替えてください。これだけで準備完了です!
4-2. 現地到着後に行うスマホ本体のローミング設定
いよいよ現地に到着! 飛行機から降りて機内モードを解除したら、次はスマホ本体に「海外の電波を拾っていいよ」と許可を出してあげます。
これを行わないと、いくら楽天モバイル側で許可していても「圏外」のままになってしまいます。
iPhoneの場合:
- 「設定」アプリを開く。
- 「モバイル通信」をタップ。
- 「通信のオプション」をタップ。
- 「データローミング」のスイッチをON(緑色)にする。

Androidの場合:
- 「設定」アプリを開く。
- 「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」の順に進む。
- 「ローミング」のスイッチをONにする。
これで画面左上に「4G」や「5G」、あるいは現地の通信会社名が表示されれば接続成功です!すぐにLINEや地図アプリが使えるようになります。
4-3. 接続できない場合のトラブルシューティング
「設定通りにやったはずなのに、ネットに繋がらない…」 稀にそんなことが起こりますが、焦らなくて大丈夫。以下の3つの方法を試すと、すんなり解決することがほとんどです。
1. 機内モードのON/OFFを繰り返す 一番手軽で効果的な方法です。一度電波を遮断することで、スマホが改めて現地の電波を探し直してくれます。
2. スマホを再起動する パソコンと同じで、スマホも調子が悪い時は再起動が一番の薬です。
3. 「通信事業者」を手動で選択する それでもダメな場合、スマホが自動で選んだ通信会社が、たまたま楽天モバイルの提携先ではない(または電波が弱い)可能性があります。 設定メニューから「ネットワーク選択」を「自動」から「手動」に切り替え、表示された通信会社の中から別の会社(例:アメリカならAT&TやT-Mobileなど)を選んでみてください。
これでも繋がらない場合は、ホテルのWi-Fiなどを使って、楽天モバイルの公式サイトにある「海外ローミング対応エリア・料金」のページから、その国での提携キャリアを確認することをおすすめします。
5. 楽天モバイル 海外 高額請求に関するよくある質問
5-1. Q. 海外で勝手にデータ通信を使われて高額請求になりませんか?
A. ご安心ください。データ通信に関しては、勝手に高額請求が発生することはありません。 楽天モバイルの海外ローミング(データ通信)は、月2GBまで無料です。もし2GBを超過した場合でも、自動的に追加料金がかかるのではなく、通信速度が最大128kbpsに制限されるだけです。ご自身で追加データを購入(チャージ)しない限り、請求額が増えることはありません。
5-2. Q. 楽天リンクを使えば海外のホテルやお店への電話も無料ですか?
A. いいえ、有料になります。 Rakuten Linkを使って無料になるのは、「海外から日本の電話番号にかけた場合」のみです。海外滞在中に、現地のホテルやレストラン、現地の友人の電話番号にかける場合は、「国・地域別」の通話料がかかります。 予約や問い合わせは、可能な限り公式サイトの問い合わせフォームや予約アプリを活用することをおすすめします。
5-3. Q. 飛行機の中や船の上で使った場合はどうなりますか?
A. 提携航空会社の機内なら、2GBの範囲内で「無料」で使えます!
楽天モバイルは現在、エミレーツ航空やシンガポール航空など、特定の海外航空会社の機内でデータ通信が使えるようになりました(追加料金なし)。 ただし、ANA・JALなどの日系航空会社や、船舶内は対象外です。対象外の場所で通信を行うと高額請求のリスクがあるため、搭乗前に必ず公式サイトで「利用可能な航空会社」を確認してください。
5-4. Q. 2GB使い切った後、自動で課金されることはありますか?
A. 自動で課金されることは一切ありません。 2GBを使い切ると速度制限がかかりますが、そのまま低速で使い続ける分には無料です。高速通信に戻したい場合のみ、my 楽天モバイルアプリから1GBあたり500円(不課税)でチャージ(データ追加購入)をする必要があります。つまり、自分で購入ボタンを押さない限り、料金は発生しません。
まとめ
「海外でスマホを使うと、あとで高額な請求が来るかもしれない……」 そんな不安は、解消されましたでしょうか?
結論として、楽天モバイルは「データ通信を使っているだけなら、勝手な課金はされない」という、旅行者にとても優しい仕組みになっています。 「パケ死」の心配をする必要はなく、むしろ空港でWi-Fiルーターをレンタルする手間や費用を節約できる、最強の旅のパートナーと言えるでしょう。
最後にもう一度、お財布を守るための「3つの鉄則」をおさらいしておきましょう。
- データ通信は「2GBまで無料」。使い切っても低速になるだけで、追加料金はかかりません。
- 日本への電話は「Rakuten Link」。これを使えば通話料は無料です。
- 着信には注意(特にiPhone)。海外からの電話や、現地での着信は料金がかかることがあるので、不用意に出ないのが無難です。
このルールさえ守れば、楽天モバイルは海外旅行における最強の節約ツールになります。
難しい手続きも、重たいルーターの持ち運びも不要です。簡単な設定を済ませて、現地グルメやショッピングを思い切り満喫してください。








