さまざまなものが値上がりする一方の昨今、電気代の高騰も止まりません。
特に小さなお子さんがいるご家庭や共働き世帯では、電気を使う機会も多く、頭を悩ませている主婦の方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「電気代の節約」をテーマに、主婦の皆さんが今日から手軽に始められる、実践的な節約術を徹底解説します。
世帯ごとの平均的な電気代から、知らず知らずのうちに電気を大量消費している家電製品、そしてそれぞれの家電に合わせた具体的な節約方法まで、網羅的にご紹介するので、参考にしてみてくださいね。

この記事は下記のような人におすすめです!
- 電気代を節約したい
1 まずは現状を把握しよう!平均電気代

「電気代が高い…」と毎月のように感じますが、ほかの家庭ではどのくらい使っているものなのか、気になりますよね。
まずは平均的な電気代を知り、自身の状況と比較してみましょう。
1-1 総務省家計調査から見る世帯別平均電気代
2024年の総務省の家計調査では、電気代の平均は10,027円となっています。
なお、世帯人数や年齢により平均金額は異なるので、それぞれについて見ていきましょう。
<世帯人数別 平均電気代>
| 世帯人数 | 平均電気代 |
|---|---|
| 1人 | 6,756円 |
| 2人 | 10,878円 |
| 3人 | 12,651円 |
| 4人 | 12,805円 |
| 5人 | 14,413円 |
| 6人~ | 16,995円 |
<世帯主の年齢階級別 平均電気代>
| 世帯主の年齢階級 | 平均電気代 |
|---|---|
| ~29歳 | 4,927円 |
| 30~39歳 | 8,560円 |
| 40~49歳 | 10,695円 |
| 50~59歳 | 10,678円 |
| 60~69歳 | 11,189円 |
| 70歳~ | 10,125円 |
なお、電気代は世帯人数や世帯主の年齢階級だけでなく、戸建住宅かマンションかなどの住宅の種類、住んでいるエリアなどによっても異なります。
そのため、上記の金額と比べて単純に比較できるものではありませんが、おおまかな目安として参考にしてみましょう。
1-2 季節ごとの電気代の変化
電気代は毎月固定されているものはなく、時期によって変動します。特にエアコンの使用頻度が高まる夏(7月〜9月)と冬(1月〜3月)は、電気代が高騰しやすい時期だといえるでしょう。
エアコンは消費電力が高い家電なので、電気代の変化が顕著になってしまうのです。しかし、温暖化が進み、猛暑が続く昨今は、電気代の節約のためにエアコンを我慢することは、健康上のリスクを高めることになりかねません。
熱中症にならないように、暑さを感じた時は適切にエアコンを使いましょう。
1-3 自分の家の電気代が高いと感じたら?
「自分の家の電気代が高いかも」と感じたときは、どういった点をチェックすればよいのでしょうか。
〇電気使用量の確認をする
月々の電気使用量を把握していますか。明細がポストに入っているけれど、あまり確認していないという方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、自分の電気使用量を把握し、平均と比べて高いのかどうかしっかり確認することが大切です。検針票や電力会社のマイページで確認してみましょう。
〇契約プランの見直し
現在の電力プランはご家庭のライフスタイルに合っていますか。2016年の電力自由化以降、各社でお得なプランをたくさん用意しています。
特にライフスタイルに変化があった方であれば、契約当初の内容では損をしているかもしれません。自分に合う契約プランに変更することも検討してみましょう。
〇古い家電の使用
長年使い続けている家電製品はありませんか。電化製品はどんどん進化し、省エネ性能もアップしています。10年経つと、性能の差はかなり大きなものになっているでしょう。
最新の家電に買い替えた方が、結果的には電気代の節約につながるかもしれません。
2 犯人はココ!消費電力の高い家電製品とその特徴

家庭内で消費される電力は、特定の家電製品に集中しています。そのため、家電の消費電力を意識することが、電気代節約の第一歩です。
では、家電は具体的にどのくらい電力を消費しているのでしょうか。
2-1 家庭で最も電気を消費する家電
一般的に、以下の家電製品が家庭の電気代の多くを占めると言われています。
〇エアコン
暖房・冷房ともに消費電力が非常に高く、季節家電の中でも群を抜いています。家庭全体の電気使用量の約38.3%を占めるとも言われています。
〇冷蔵庫
24時間365日稼働しているため、常に電力を消費しています。家庭全体の電気使用量の約12.0%を占めます。しかし、冷蔵庫のコンセントをに抜くわけにはいかないので、冷蔵庫自体の節電性能がポイントとなるでしょう。
〇照明
家には照明器具がたくさんありますよね。家全体の照明を合計すると、かなりの消費電力になります。特に白熱電球を使用している場合は注意が必要です。家庭全体の電気使用量の約14.9%を占めます。
〇給湯器
特に電気給湯器の場合、お湯を沸かす際に多くの電力を消費します。
〇テレビ
意外と見過ごされがちですが、視聴時間が長くなると消費電力も大きくなります。テレビやDVDは、家庭全体の電気使用量の約8.2%を占めています。
2-2 なぜこれらの家電の消費電力が高いのか
これらの家電は、室内の温度を大きく変える(エアコン、給湯器)、常に稼働している(冷蔵庫)、あるいは長時間使用する(照明、テレビ)といった特性があるため、消費電力が大きくなります。
中には1日の中で使う時間が短くても、消費電力が大きいと電気代が高くなる家電もあるので、“どのくらいの電力を使用するのか”という視点が大切です。
3 【実践編】今日からできる!家電別の電気代節約術

どんな家電が消費電力が高いのかがわかりました。
ここからは、今日からできる家電ごとの簡単な節約術を紹介していきましょう。
3-1 エアコンの節約術
家庭の中で最も電力を消費している、エアコンの節約術を紹介します。
①フィルターの定期的な掃除
2週間に一度を目安にフィルターを掃除するだけで、年間約10,000円もの節約効果があるという実験結果があります。フィルターのほこりは、水洗いまたは、掃除機で吸い取りましょう。
②設定温度の見直し
夏は室温28℃、冬は20℃を目安に設定しましょう。たった1℃の違いでも消費電力は大きく変わります。
ちなみに、外気温度が31℃の時に冷房設定温度を27℃から1℃上げると、1年間で30.24kWhの省エネになり、約940円の電気代を節約できる可能性があるとされているそうです。
※冷房温度を上げると節電にはつながりますが、夏場は熱中症の心配があります。暑い日は無理のない範囲で節電するよう、注意しましょう。
③扇風機・サーキュレーターの併用
空気は、温度が高い時は上に、低いと下へ行こうとする性質があります。そのため、エアコンをつけると部屋の下の方だけ冷たいという温度のむらができることがあるのです。
そこで、エアコンと扇風機、サーキュレーターを併用して空気を循環させることで、冷暖房効率が上がり、設定温度を無理に下げたり上げたりする必要がなくなります。
④室外機周辺の整備
室外機の吹出口近辺に物を置くと、冷房効率が下がるのをご存じですか。室外機の吹き出し口に物を置かない、日よけを設置するなど、室外機の環境を整えることも大切です。
⑤遮光カーテン・断熱シートの活用
窓から入る熱で、室温は高くなります。そのため、遮光カーテンや断熱シートで窓からの熱の出入りを防ぐことで、冷暖房効率を高めましょう。
⑥外から帰ってきたら換気する
外出中に締め切っていた部屋は、熱い空気がこもっています。そのため、冷房をつける前に換気することをおすすめします。
部屋の対角線上にある2つの窓を開けて空気が通りやすくすると効果的ですよ。なお、窓が1か所しかない場合は、扇風機やサーキュレーターを窓に向けて置きましょう。
3-2 冷蔵庫の節約術
常に稼働している冷蔵庫ですが、どのように節約すればよいのでしょうか。
①詰め込みすぎない・隙間を作る
庫内に食品などを詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなり、電気代がかかります。冷蔵庫の中は適度な隙間を保ちましょう。
②開閉回数を減らす・時間を短くする
ドアを開けるたびに冷気が逃げ、庫内の温度を戻すために電力を消費します。そのため、扉の開閉回数を減らすように心がけたり、冷蔵庫を開けてから物を探すのではなく、何を取るのか決めてから扉を開けたりするようにしましょう。
③設定温度の見直し
夏場以外は、冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」や「弱」に設定を変えるだけでも節約になります。
ちなみに、冷蔵庫の周囲の温度が22℃の時、設定温度を「強」から「中」にすると、年間で61.72kWhの省エネになり、約1,910円電気代を節約できるという試算もあるそうです。
④壁との隙間を空ける
冷蔵庫の放熱スペースを確保することで、効率的な運転を促します。
⑤熱いものは冷ましてから入れる
温かいものをそのまま入れると、庫内の温度が上がり、冷やすために余計な電力を消費します。熱いものは冷ましてから入れるようにしましょう。
3-3 照明の節約術
家の中にたくさんある照明こそ、しっかり節電したいですよね。具体的な節約術は下記のとおりです。
①LED照明への交換
白熱電球や蛍光灯からLEDに替えるだけで、消費電力を大幅に削減できます。LEDは長寿命なので、交換の手間も省けます。
②こまめな消灯
必要のない部屋の電気はこまめに消す習慣をつけましょう。
3-4 給湯器の節約術
電気温水器は電力を使ってお湯を沸かすので、電力の消費が大きいものです。電気代節約のためには、下記の点を意識しましょう。
①使わない時は電源を切っておく
電気温水器は、お湯を使っていない時も、貯湯タンクユニット内の温度が下がれば設定温度に保つように自動的に稼働してしまいます。そのため、使わない時は、電源を切っておきましょう。
②給湯温度を下げる
設定温度が高ければ高い分、消費電力も高くなります。そのため、可能な範囲で設定温度を低めにしておきましょう。
③お湯の使用量を減らす
使用するお湯が多いと、その分消費電力も多くなります。節電効果の高いシャワーヘッドに替えたり、浴槽のお湯の量を減らしたり、お湯の使用量を意識しましょう。
3-5 その他の節約術
電気代の節約方法はまだまだあります。その一例を紹介していきましょう。
〇テレビは「省エネモード」にする
テレビを見る時は「省エネモード」にし、画面の明るさを下げることで電気代を節約できます。なお、テレビを見ていない時はこまめに主電源を切りましょう。
〇掃除機をかける前に部屋を片付ける
掃除機のスイッチを入れて、部屋を片付けながら掃除機をかけるのではなく、まずは部屋を片付けましょう。こうすることで、掃除機の稼働時間を減らせます。
〇洗濯機は1日おきにする
洗濯機は毎日使うと、その分電力を消費します。可能であれば2日に1回程度、まとめ洗いするとよいでしょう。
また、乾燥機を日常的に使っているという方の場合は、晴れた日は外で干すと節電につながります。
4 もっと電気代を安く!長期的な視点での節約術

電気代の節約は、家電の使い方を意識すると実現できます。
ここからは、家電の使用方法以外の、長期的な視点での節約術を紹介していきましょう。
4-1 省エネ家電への買い替え
古い家電は最新の省エネ家電に比べて消費電力が大きい場合があります。省エネ性能はどんどん進化しているので、あまり古いと思っていなくても、電気代には大きな差があるかもしれません。
特にエアコンや冷蔵庫は、買い替えることで電気代を大幅に削減できる可能性があるでしょう。
下記のとおり、国や自治体の補助金制度なども活用できる場合もあります。この機会に検討してみましょう。
〇東京都
省エネ性能の高いエアコン・冷蔵庫・給湯器・LED照明に買い替えると、「東京ゼロエミポイント」最大80,000ポイント分が値引きが適用される
4-2 電力会社・料金プランの見直し
それぞれの家庭のライフスタイルに合った電力会社や料金プランを選ぶことも重要です。2016年に電力が自由化して以降、新しい電力会社がたくさん登場しました。例えば、夜間の電気代が安いプランや、使用量に応じて単価が変わるプランなど、さまざまな選択肢があります。
各社のシミュレーションサービスなどを利用して、最適なプランを見つけましょう。
引っ越し時などに契約したままのプランを使っている方も多いかと思いますが、見直してみることをおすすめします。
まとめ
高くなる一方の電気代は、家計を圧迫して悩みのタネになります。しかし、エアコンや冷蔵庫、照明器具などの、高い消費電力の家電の使い方を見直せば節電も可能です。
小さな積み重ねが節約につながるので、日々意識して過ごすようにしましょう。
なお、より長期的な視点で節電するには、省エネ家電への買い替えや電力会社・料金プランの見直しも効果的です、この機会に、検討してみてくださいね。








