「アメックス」ことアメリカン・エキスプレスは、クレジットカードの5大国際ブランドのひとつです。会員になると、アメックスが提供する質の高いサービスやさまざまな優待特典を受けることができ、ステータスを示すカードとしてもよく知られていますよね。
この記事では、アメックスのカードを使っている人や、これから使いたいと思っている人に向けて、アメックスのポイント・プログラムについて徹底解説します。
この記事は下記のような人におすすめです!
・アメックスポイントの概要、貯め方・使い方について知りたい
・アメックスカードでお得にポイントを貯めたい
1. アメックスのポイント・プログラムとは?
アメックスのポイント・プログラムでチェックしておくべきなのは、「メンバーシップ・リワード」と「メンバーシップ・リワード・プラス」です。まずは、それぞれのプログラムの概要や特徴をまとめてご紹介します。
1-1 メンバーシップ・リワード
アメックスの「メンバーシップ・リワード」は、クレジットカードの利用金額に応じてポイントが貯まっていくポイント・プログラムです。アメックスでポイントを貯める際に、ベースとなるプログラムということですね。
貯まったポイントは、提携ポイントや航空会社のマイルに移行できるほか、カタログに掲載されているアイテムをもらったり、商品券に交換したりすることができます。ちなみに1カ月間の利用額の合計ではなく、支払い1件ごとにポイントが加算されていく仕組みになっています。
1-1-1 還元率
「メンバーシップ・リワード」の還元率は、「利用額100円につき1ポイント」です。1回の利用額が100円未満のときはポイントが付きません。また、電気やガス、水道料金といった公共料金、税金、国民年金の保険料の支払いなどは「利用額200円につき1ポイント」となります。
アメリカン・エキスプレス®(アメックス)「加算対象外・100円=1ポイントとして換算されない加盟店」
1-1-2 有効期限
「メンバーシップ・リワード」で付与されるポイントの有効期限は「3年」です。ただし、一回でもポイントをアイテムに交換するとその後は無期限になります。気長にポイントを貯めたい人や、ポイントの使い道をなかなか決められない人は、ひとまず何かアイテムをもらっておくといいかもしれません。
1-2 メンバーシップ・リワード・プラス
アメックスの「メンバーシップ・リワード・プラス」は、「メンバーシップ・リワード」で獲得できるポイントをよりいっそうお得に活用するための有料プログラムです。ポイントが貯めやすくなるのに加え、提携ポイントへの交換レートがアップするので、効率的なポイ活にぴったりのプログラムだといえるでしょう。利用するには3,300円(税込)の年会費がかかりますが、プラチナ・カードもしくはビジネス・プラチナ・カードの会員であれば無料です。
1-2-1 還元率
「メンバーシップ・リワード・プラス」の還元率は「利用額100円につき1ポイント」ですが、ボーナスポイント・プログラムの加盟店では「利用額100円につき3ポイント」になります。対象のショップは、「Yahoo!ショッピング」や「ヨドバシカメラ」「JAL」などです。
1-2-2 有効期限
「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録すると、ポイントの有効期限が無期限になります。有効期限をなくす目的でアイテムに交換する必要がなくなり、うっかり失効してしまうことも避けられます。
2. アメックスのポイントの貯め方
アメックスのカードを持つなら、できる限り効率よく、無駄なくポイントを貯めたいですよね。ここでは、アメックスを使ったポイントの貯め方を紹介していきます。
2-1 毎日のお買い物で貯める
基本中の基本ともいえる貯め方は、毎日のお買い物の支払いにアメックスを利用することです。スーパーで日用品を買ったり、インターネットショッピングを楽しんだりしているうちにポイントが貯まっていきます。家電や家具といった大きな買い物から、コンビニでの細かい支払いまで、アメックスにしてしまいましょう。
加えて、スマートフォンの料金、生命保険料、サブスクサービスなど、毎月固定で発生する支払いをアメックスにまとめることも忘れずに。家賃がカード払い可能なら、こちらもアメックスにおまかせしましょう。一例として、毎月10万円の固定費をアメックスで支払えば、1カ月につきおよそ1,000ポイントが貯まっていく計算になります。
2-2 公共料金の支払いで貯める
アメックスはガスや電気、水道といった公共料金の支払いにも使えます。ただし公共料金は還元率が低めで、「200円=1ポイント」となってしまいます。とはいえ毎月必ず発生するものですし、金額も少なくありません。公共料金の支払いもぜひアメックスに一本化しましょう。たとえば毎月5万円の支払いが発生するのであれば、1カ月あたり250ポイントを獲得できます。
公共料金のほかに、国税や都道府県税といった税金、国民年金の保険料、病院の窓口で支払う医療費なども「200円=1ポイント」で還元されます。市民税や県民税などの住民税は金額が大きくなりがちですので、還元率が低くても積極的にカード払いに切り替えておきましょう。住民税の支払いがカード払いに対応しているかどうかは自治体によって違うので、あらかじめ確認しておいてください。
2-3 家族カードを発行して貯める
アメックスでは、家族カードを利用した分のポイントは基本カード会員にまとめて貯まる仕組みになっています。家族でアメックスを持ってポイントを貯めるなら、個人でそれぞれ別々に申し込むよりも、家族カードを発行したほうが効率的です。家族カードは年会費がリーズナブルなので、節約にもなりますよ。
家族カードを発行できるのは、基本カードを持っている人の「配偶者」「両親」「18歳以上の子ども」です。カードごとに限度額を設定できたり、利用状況を確認できたりと、家計を管理しやすいというメリットもあります。家族でアメックスを使って、お得にポイントを貯めましょう。
アメリカン・エキスプレス®(アメックス)「家族カードのご案内」
3. アメックスのポイントのおすすめ交換先やお得な使い方
ポイントの貯め方が分かったら、次に気になるのは「使い方」ですよね。アメックスで貯まるポイントの使い道は幅広く、迷ってしまって決められないという人もいるのではないでしょうか。ここでは、おすすめのポイント交換先やお得な使い方、アメックスならではの特典などについて紹介していきます。
3-1 ANAやJALのマイルと交換する
旅行が好きな人や飛行機に乗る機会が多い人なら、ANAやJALのマイルと交換して特典航空券を目指すのがおすすめです。
ANAのマイルに交換するにはまず、年額5,500円(税込)の「メンバーシップ・リワード ANAコース」に登録する必要があります。そのうえで年額3,300円の「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「1,000ポイント=1,000マイル」、未登録の場合は「2,000ポイント=1,000マイル」で交換できます。
JALのマイルに交換するレートは、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「2,500ポイント=1,000マイル」、未登録の場合は「3,000ポイント=1,000マイル」です。
また、デルタ航空やキャセイパシフィック航空といった提携航空会社のマイルに交換することもできます。この場合のレートは、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「1,250ポイント=1,000マイル」、未登録なら「2,000ポイント=1,000マイル」です。
交換するときは、アメックスのオンライン・サービスに登録のうえで「メンバーシップ・リワード カタログサイト」にログインして手続きをしてください。
アメリカン・エキスプレス・カード「提携航空パートナーのポイントに移行する」
3-2 提携ホテルのポイントに移行する
ホテルをお得に利用したいなら、提携ホテルのポイントに移行しましょう。対象となるのは、「ヒルトン・オナーズ」と「Marriott Bonvoy」のポイント・プログラムです。交換レートはプログラムによって異なり、ヒルトン・オナーズは「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「1,000ポイント=1,250ポイント」、未登録なら「2,000ポイント=1,250ポイント」です。ヒルトンやコンラッドといった一流ホテルをお得に利用できます。
Marriott Bonvoyへの移行は、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「1,000ポイント=990ポイント」、未登録なら「2,000ポイント=990ポイント」です。Marriott Bonvoyにはマリオットやリッツ・カールトンといったホテルが含まれています。
移行手続きは交換するときは、アメックスのオンライン・サービスに登録後「メンバーシップ・リワード カタログサイト」から行えますが、先に提携先ポイント・プログラムの会員になっておく必要があります。
アメリカン・エキスプレス・カード「提携ホテルのポイントに移行する」
3-3 楽天ポイントやVポイントに移行する
飛行機やホテルをあまり利用しない人には、日常的に使いやすい「楽天ポイント」や「Vポイント」への移行がおすすめです。
楽天ポイントへの移行レートは、「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「3,000ポイント=1,400楽天ポイント」、未登録なら「3,000ポイント=900楽天ポイント」となっています。Vポイントの場合は「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「3,000ポイント=1,500Vポイント」、未登録なら「3,000ポイント=1,000Vポイント」です。
移行にはそれぞれ「楽天ポイント口座番号」もしくは「Yahoo! JAPAN ID ポイント交換番号」が必要です。アメックスの「メンバーシップ・リワード カタログサイト」で移行手続きをする前に準備しておきましょう。
アメリカン・エキスプレス・カード「「楽天ポイント」「Vポイント」に移行する」
3-4 支払いに充当する
移行したいポイントがないときは、毎月の支払いに使いましょう。アメックスでは、ポイントをカード利用後の支払いに充当することができます。レートは「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みなら「1ポイント=0.5~1円」、未登録なら「1ポイント=0.3円」です。
「メンバーシップ・リワード・プラス」に登録済みだとレートが高くなりますが、その中でも航空会社での利用分は「1ポイント=1円」、ホテルや旅行会社での利用分は「1ポイント=0.8円」となります。手続きの窓口である「オンライン・サービス」では、どの利用分でポイントを使うかを選べるので、交換レートの高いものから優先的に充当させていくとお得です。
3-5 商品と交換する
アメックスのポイントは、商品や商品券、各種ギフトカードなどに交換することもできます。「メンバーシップ・リワード カタログサイト」にログインすると交換対象の商品を見られるので、好きなものを選びましょう。受け取り方法は商品によって異なるため、申し込んだ際に確認しておいてください。Eクーポンならすぐに受け取れますが、現物が送られてくる商品は受け取り完了までに日数がかかります。
また、アメックスでは、ポイントで参加できるカード会員限定のオリジナルイベントも随時開催しています。非日常のひとときを楽しみたいなら、こちらも要チェックです。
アメリカン・エキスプレス・カード「アイテムや体験に交換する」
4. アメックスのポイントを貯めるときの注意点
アメックスのポイントは、貯めやすくて使いやすいのが大きな魅力だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。最後に、ポイントを貯めるときに注意しておきたいことをご紹介します。
4-1 キャンペーンで更にキャッシュバックされることがある
アメックスをもっとお得に使いたいときは、会員向けのキャンペーン情報を確認してみましょう。「指定のホテル利用で最大1万円キャッシュバック」「対象ホテルの予約でユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のスタジオ・パス1枚プレゼント」といった魅力的なキャンペーンが用意されています。
キャンペーン利用時の注意点は、「カードを事前登録」など、手続きが必要な場合があることです。また、特典を受け取れるカードの種類が限定されていることもあります。詳細をよく読んでおきましょう。
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4-2 セゾンなどの提携カードは別物
アメックスには「セゾン」をはじめ数々の提携カードがありますが、提携カードでは貯まるポイントが異なります。提携カードで貯まるポイントはアメックスのポイントではなく、提携先の企業が付与するポイントです。名前に「アメックス」と付いても、サービスやポイント・プログラムはまったく別物ですので、混同しないように注意しておきましょう。
ただし、提携カードがお得でないというわけではなく、「提携カードのほうが自分のライフスタイルに合っている」という人もいます。気になるのであれば、提携カードのポイント・プログラムやサービスをチェックしてみるといいかもしれません。
5. アメックスのポイントはいろんな使い方ができる!カタログをチェックしてみよう
ポイントの価値を高めるための「メンバーシップ・リワード・プラス」プログラムが用意されていて、使い道も幅広いアメックスのポイント。上手に活用すれば、毎日の暮らしをちょっぴり豊かにしてくれるに違いありません。アメックス公式のカタログサイトでは、ここで紹介した以外の使い道もまとめてチェックできるので、ぜひ一度アクセスしてみてください。