昨今、ますますキャッシュレスブームが広がり、現金を持たずにお買い物をする機会が大幅に増えたという方も多いのではないでしょうか。クレジットカードやバーコード決済、QRコード決済など、キャッシュレスの方法はたくさんありますが、「タッチ決済」はまだ行ったことがないという方もいらっしゃるでしょう。
タッチ決済はクレジットカードや交通系ICカードを専用の端末にタッチするだけで支払いができるもので、お買い物の際に手軽に決済ができるのが魅力。忙しい時にも助かりそうですよね。
そこで今回は、スマホでのタッチ決済のやり方について解説していきます。この記事を参考に、タッチ決済をスタートしてますます便利にお買い物を楽しんでみてくださいね、
この記事は下記のような人におすすめです!
- 今使用しているクレジットカードをスマホで使いたい(スマホでタッチ決済をしたい)
- スマホでタッチ決済をするための準備や方法を知りたい
1 タッチ決済について
「タッチ決済」は、非接触型の決済方法で「コンタクトレス決済(非接触型決済)」とも呼ばれています。
店舗のレジにある読取機にクレジットカードやデビットカード、スマホなどをかざすだけで支払いできる便利な仕組みで、1万円以下などの少額の買い物であればサインや暗証番号も不要です。手軽で、時間がない時のお買い物などに便利ですよね。
そこで、ここからはクレジットカードやスマホを利用したタッチ決済についてそれぞれ説明していきます。
1-1 クレジットカードのタッチ決済
すべてのクレジットカードがタッチ決済に対応しているわけではなく、対応しているクレジットカードのみ使用できます。
自分が持っているクレジットカードがタッチ決済に対応しているかどうかは、クレジットカードの表面か裏面に電波のような4本マークがついているかどうかで確認できます。
なお、どのブランドのクレジットカードであっても、このマークは共通です。
ちなみに、ブランドごとで「VISAのタッチ決済」「JCBコンタクトレス」など呼び名は少々異なります。しかし、使い方に違いはないので、安心してください。
<タッチ決済が可能なカードの一覧>
- 楽天カード
- dカード
- リクルートカード
- PayPayカード
- au PAY カード
- Orico Card THE POINT
- JCBカード W
- JCBカード W plus L
- Amazon Mastercard
- 三井住友カード(NL)
- メルカード
- Visa LINE Payクレジットカード
- 三井住友カード ゴールド(NL)
- ZOZOCARD
- P-oneカード<Standard>
- Visa LINE Payクレジットカード(P+)
- Olive フレキシブルペイ
- イオンカードセレクト
- セブンカード・プラス
- エポスカード
- セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®︎・カード
- ライフカード
- セゾンカードインターナショナル
- ファミマTカード
- 三菱UFJカード VIASOカード など
1-2 スマホでタッチ決済をするには
スマホでも、クレジットカードをスマホに紐づけることで、タッチ決済ができます。ただし、NFC(近距離無線通信)機能が内蔵されているスマホ端末であることが必要で、クレジットカードを事前に登録することにより利用可能です。
iPhoneの場合は「Apple Pay」、Androidは「Google Pay」にクレジットカードを登録してタッチ決済しましょう。また、電子マネーのアプリを利用してタッチ決済する方法もあります。
なお、カード会社によってタッチ決済に対応していない場合があるので事前に確認しておきましょう。
JCB│タッチ決済とは?クレジットカード・スマホでの支払い方法と伝え方
2 タッチ決済のメリット・デメリット
タッチ決済の概要についてわかりました。クレジットカードやスマホを端末にかざすだけで決済ができるタッチ決済は、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、デメリットについても触れていきます。
2-1 メリット
スマホでタッチ決済をするメリットは下記のとおりです。
〇スマホでスピーディーにお支払いができる
タッチ決済はスマホをかざすだけなので、財布からお金を出したり小銭を数えたりする現金払いと比べて圧倒的に早くお支払いができます。
また、クレジットカードであれば財布から出して端末に差し込んで、という工程がありますが、それと比べても早く支払いができますよね。
スマホでのタッチ決済は、レジの混雑時や、急いでいる時などに便利でしょう。
〇タッチ決済限定の優待やキャンペーンがある
タッチ決済限定で優待やキャンペーンが行われているクレジットカードもあります。特典の内容等はカード会社により異なりますが、通常よりもポイント還元率が高くなったり、お支払い料金のキャッシュバックがあったりすることがあります。
なお、タッチ決済の特典を受ける場合、クレジットカードを端末に差し込んだり、スライドさせたりする決済は対象とならないので注意しましょう。
〇不正利用の防止になる
タッチ決済はクレジットカードをレジで渡す必要がないため、不正利用や情報漏洩を防ぐことが期待されます。タッチ決済に対応しているクレジットカードは情報が暗号化されてICチップに入っているので、セキュリティの上でも安心なのです。
2-2 デメリット / 注意点
スマホでのタッチ決済のデメリットは下記のとおりです。
〇一定金額以上の支払いであれば暗証番号が必要
サインや暗証番号不要で決済ができるのがタッチ決済の魅力ですが、一定金額以上の支払いであれば暗証番号等が必要になる場合があります。
1万円以上などの基準が設けられているケースが多いですが、この場合、少々手間がかかってしまうことを理解しておきましょう。
〇スマホを落とすと悪用される可能性がある
1万円以下等の少額であれば暗証番号やサイン不要で決済できるので、万が一スマホを落として紛失した場合、悪用されてしまう恐れがあります。紛失した場合はすぐにカード会社に連絡するなど、しっかり対策するようにしましょう。
〇スマホの充電が切れていると決済ができない
スマホの充電が切れている場合、スマホ自体を使えないのでもちろんタッチ決済ができません。現金やクレジットカードなどを持っていない場合は、お支払いができなくなってしまうため、スマホの電池の残量はこまめに確認しておきましょう。
JCB│タッチ決済とは?クレジットカード・スマホでの支払い方法と伝え方
3 事前準備!スマホにクレジットカードを設定するやり方
スマホでタッチ決済する事前準備として、クレジットカードをスマホに紐づける必要があります。ここからは、iPhone・Androidそれぞれの設定方法を説明していきます。
3-1 iPhoneの場合:Apple Payへ登録するやり方
iPhoneでタッチ決済をする場合、Apple Payに登録しておく必要があります。「Apple Pay」とは、iPhoneやApple Watch などのApple社の端末で利用できる決済サービスのこと。非接触型IC技術「NFC」に対応しているため、タッチ決済を利用できます。
Apple Payへの登録方法は下記のとおりです。
①ウォレットアプリで、追加ボタンをタップする
「クレジットカードなど」をタップして、新しいカードを追加。または「以前ご利用のカード」をタップして、以前使っていたカードを追加する
②「続ける」をタップする
③画面の案内にそって新しいカードを追加する
④カード発行元がお客様情報を確認する。
(※カード発行元によっては、補足情報の提示や専用アプリのダウンロードを求められる場合がある。確認後、Apple Pay でのカードの使用が承認される)
⑤Apple Watch をペアリングしている場合は、Apple Watch にもカードを追加するかどうかを選択可能
3-2 Androidの場合:Google Payへ登録するやり方
「Google Pay」 はAndroid端末で使える決済アプリで、「Google Pay」 にクレジットカード情報や電子マネーを登録しておくとスマホで決済ができます。
Androidでタッチ決済を利用するには、この「Google Pay」への登録が必要です。登録の手順は下記のとおりです。
①アプリをダウンロードする
②GoogleアカウントでGoogle ウォレットにログインした後、対応している決済サービスの中から、使用したい電子マネーやクレジットカード情報を登録する
Google Pay│Google Pay でお支払いをスムーズに
4 実践!スマホタッチ決済のやり方
スマホでタッチ決済をする際のiPhone、Androidそれぞれの設定方法がわかりました。ここからは、実店舗でのスマホタッチ決済の方法を説明していきましょう。
4-1 スマホでタッチ決済ができるお店
スマホでタッチ決済ができるかどうかは、店舗にタッチ決済対応マークがあるかで確認できます。「タッチ決済対応マーク」とは国際ブランドのマークと電波のような4本マークの「タッチ決済対応マーク」の組み合わせとなっています。
例として、JCBのタッチ決済が使える店舗を見てみましょう。
〇コンビニエンスストア
- セブン-イレブン
- ローソン
- ファミリーマート など
〇スーパーマーケット
- イトーヨーカドー
- イオン
- マックスバリュ
- まいばすけっと など
〇飲食
- マクドナルド
- エクセルシオールカフェ
- 餃子の王将
- ココス
- スシロー
- スターバックス
- ドトールコーヒーショップ
- 日高屋 など
〇ドラッグストア・薬局
- コクミン
- クスリのアオキ など
〇デパート・ショッピングセンター
- 京王百貨店
- 新丸ビル
- 羽田空港
- マルイ など
〇家電量販店
- エディオン
- エディオンG 100満ボルト
〇交通・旅行
- 江ノ島電鉄株式会社
- 小田急バス
- 京王電鉄
- 大阪モノレール など
〇その他
- ドン・キホーテ
- 福岡PayPayドーム
- ほっかほっか亭
- ペットフォレスト など
4-2 有人レジでの手順・伝え方
有人レジでタッチ決済をする場合は、レジでお店の人にタッチ決済をしたい旨を伝え、端末にタッチするだけでOKです。
なお、タッチ決済したいことを伝える際に統一された言い方はないようです。「クレジットカード払いで」「タッチ決済で」「visa(国際ブランド)をタッチで」など、さまざまな伝え方があるので、言いやすいものを使いましょう。
4-3 無人レジでの手順
無人レジでも、タッチ決済に対応しているものであれば利用できます。無人レジでタッチ決済する際は、レジの画面上で支払い方法を選択する際に「クレジットカード」を選択しましょう。
そして、スマホの背面を決済端末にタッチすれば支払いができます。
JCB│タッチ決済とは?クレジットカード・スマホでの支払い方法と伝え方
5 スマホのタッチ決済がお得なカード
スマホのタッチ決済の方法について、有人レジの場合と無人レジの場合での手順についてわかりました。
しかし、タッチ決済が利用できるクレジットカードは各種ありますが、どれを選べばよいのか悩んでしまいますよね。ここからは、スマホのタッチ決済がお得なクレジットカードを厳選して紹介していきましょう。
5-1 三井住友カード(NL)
三井住友カードはタッチ決済に対応しています。中でも代表的なのが「三井住友カード(NL)」。年会費は永年無料というのが大きな特徴。ナンバーレスのため、安心して持てるというのもうれしい点です。
この「三井住友カード(NL)」を使って、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済をすると、ポイント7%還元されます。(※クレジットカードのタッチ決済の場合は5%還元)通常は200円につき1ポイント付与されるところ、7%還元されるというのはとても魅力的ですよね。
<対象店舗の一例>
〇コンビニ
- セブンイレブン
- ローソン
- ミニストップ など
〇ファストフード
- マクドナルド
- モスバーガー
- すき屋
〇ファミレス
- サイゼリヤ
- ガスト
- ココス など
〇カフェ
- ドトール
- エクセルシオールカフェ
三井住友VISAカード│対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元!
5-2 楽天カード
楽天カードは、楽天グループが発行しているクレジットカードで、楽天経済圏でのお買い物やサービスの利用をすればするほどお得になる仕組みです。
楽天カードでは、2024年8月31日までタッチ決済に関するキャンペーンが行われています(VISA限定)。キャンペーンにエントリー後、①街で10,000円以上カード利用すると抽選で10,000名に10,000円がキャッシュバックされたり、②スマホのタッチ決済で20%キャッシュバックされたりします。
なお、「②スマホのタッチ決済で20%キャッシュバック」については、最低利用金額の条件はないので、手軽に参加できそうですね。
※QUICPayは対象外となるので注意(そのため、支払い時に、「QuickPay」でなく「タッチ決済」を指定すること)
楽天カード│楽天カードVisa限定!スマホのタッチで20%キャッシュバック!
まとめ
キャッシュレス決済にはさまざまな種類がありますが、その中でもタッチ決済は、スマホをお店の端末にタッチするだけなので手軽で、時短になったりセキュリティ上も安心だったりといったメリットがあります。
NFC(近距離無線通信)機能が搭載されているスマホ端末であれば、簡単に設定ができるので、すぐに使うことができますよ。
また、タッチ決済に対応しているクレジットカードはたくさんありますが、カードによってポイント還元率が高かったり、お得なキャンペーンが行われていたりするので、自分に合ったお得なものを選んでみてください。
タッチ決済で、ますます便利にお買い物を楽しみましょう。