自分ではもう使わないけれど、まだまだ使えるものってありますよね。しかし、そのまま捨ててしまうのはもったいないものです。そんな時に便利なのが「フリマアプリ」。
アプリ上で誰でも簡単に出品でき、家の片付けや断捨離をしながらお金も入るという一石二鳥以上に便利なサービスです。しかし、どのように使うのかイマイチわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フリマアプリ初心者の方に向け、おすすめのフリマアプリや出品のコツなどを解説します。購入されやすくなるコツも併せて紹介するので、フリマアプリを活用したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事は下記のような人におすすめです!
- 初心者におすすめのフリマアプリを知りたい
- フリマアプリの特徴や違いを知りたい
1 フリマアプリとは

「フリマアプリ」とは「フリーマーケット・アプリ」の略で、アプリ上でまるでフリーマーケットのように商品を売買できる場のことを指します。扱っている商品は中古品が中心ですが、新品と比べると安く手に入れられることが特徴。また、出品する側から考えると、不要なものを単に捨てるのではなく、次に使ってもらえる誰かに譲れるというのがメリットですよね。
もう販売終了になっていてなかなかお店では見つからないアイテム、ベビー用品や季節のものなど、一時期しか使用しないものは、フリマアプリで売買するのがおすすめです。
<代表的なフリマアプリ>
- メルカリ
- PayPayフリマ
- 楽天ラクマ
- ヤフオク!
- スニーカーダンク
- magi
- モバオク!
- ジモティー
- minne
・Creema など
1-1 メリット
フリマアプリを利用すると、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
〇誰でも気軽に出品できる
公園などで開催されているフリーマーケットの場合、申込みをしたり、出店の準備をしたり、いろいろと手間がかかるものです。それに対し、フリマアプリであればスマートフォンだけですべてが完結するので手軽さが魅力。
出品方法も簡単で、いつでもどこでも利用できるのもポイントです。
〇買取店よりも高く売れることがある
中古買取店に売りたいものを持参した場合、想定より低い金額しかつかなかった、という経験のある方も多いのではないでしょうか。買取店の場合、お店の売上分が引かれたり、全店舗一律の買取基準等があったりするので、商品そのものの価値が評価されにくくなっています。
例えば、あまり有名ではないけれど一部では大人気のブランドの洋服が、買取店ではただの古い服とみなされ、低い価格設定になるという場合もあります。そのため、フリマアプリであれば、モノの価値をわかる者同士が金額設定できるというのがメリットでしょう。
〇アプリを介しているため、比較的トラブルが起こりにくい
フリマアプリは個人間の取引なのでトラブルが心配ですが、フリマアプリの各社はサポート体制などを整えているので、トラブルが起きにくい仕組みになっています。
また、万が一の際もトラブルに対応してくれるので安心です。
〇基本的になんでも出品できる
店舗の買取店などであれば、買い取ってもらえるものが決まっていますが、フリマアプリは基本的に何でも出品できます。どんぐりや松ぼっくりなども売れるのです。
意外なものも需要があるので、家の中の不要なものがお得にどんどん片付きますね。
1-2 デメリット
気軽に利用でき、便利なフリマアプリですが、下記のようなデメリットもあります。
〇メッセージのやり取り等が必要
フリマアプリは、アプリ上で出品されているものを購入したい場合、出品者と購入希望者がメッセージのやり取りをします。そのため、アプリ上のメッセージ機能を使って、値下げ交渉や商品の状態確認なども行われるのです。
メッセージのやりとりが何往復にもなると負担にもなり、結局購入に結びつかなかったというケースも考えられるので、こうしたやりとりが日常的に行われているということを理解した上で利用しましょう。
〇梱包や発送等の対応が必要
出品や購入のやりとりなどはスマートフォン上で簡単にできますが、梱包や発送などは自分でやらなくてはいけません。梱包のための段ボールや緩衝材なども用意しなくてはならないので、手間がかかるのがデメリットです。
2 初心者におすすめのフリマアプリ

フリマアプリについて、基本情報や、メリット・デメリットがわかりました。ここからは、初心者におすすめのフリマアプリについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットをあわせて紹介していきます。
まだ利用していない方はぜひ参考にしてみてくださいね。
2-1 ラクマ
楽天ラクマは、日本初のフリマアプリ「フリル」と楽天の「ラクマ」が統合されて誕生したフリマアプリのこと。2012年7月にスタートしました。楽天グループ株式会社が運営しています。
楽天が運営しているので、楽天のIDをそのまま使えるというのが最大の特徴。もちろん、ポイントなども共通なので、楽天経済圏でのお買い物を活用している方にとっては、かなりお得になるでしょう。
<メリット>
- 他のアプリと比べて手数料が安くなる場合がある
- 楽天銀行ユーザーであれば申請すれば当日中に入金される(他行の場合も翌日と、スピーディーなのが魅力)
- 楽天ポイントが貯まる(ポイント利用も可能)
- 決済方法が豊富
<デメリット>
- 出品の際に画像の編集が必要
- メルカリなど他のアプリと比べてユーザー数が少ないので売れにくい場合がある
手数料 | 6段階(10%、9%、8%、7%、6%、4.5%)の手数料があり、販売実績に応じて変動する仕組み |
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送料 | 「かんたんラクマパック」を使えば、全国一律の送料になる |
出品方法 | 商品の画像を撮影して、商品情報や価格等を入力するだけ。出品したい商品のバーコードを読み取れば、商品情報が自動的に入力される仕組みもある。 |
2-2 メルカリ
株式会社メルカリが運営し、2013年にサービスを開始した「メルカリ」は、累計出品数30億品以上、月間利用者数2,200万人以上という多くの人に活用されているフリマアプリです。これは、日本国内の8人に1人がメルカリを利用して売買しているという計算になります。
<メリット>
- アプリの操作が簡単で初心者の方でも使いやすい
- 商品を発送する際に匿名で行えるので、お互いの個人情報を知られず安心
- 365日24時間、カスタマーサポートが対応してくれるのでトラブルにもしっかり対応してもらえる
<デメリット>
- 他社と比べて手数料が高め
- 商品数が多いため、見つけてもらいにくく売れにくい
手数料 | 商品代金の10% |
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送料 | ヤマト運輸が行っている「らくらくメルカリ便」を使えば、全国一律の送料になる。匿名配送もでき、あて名書きをする必要もないので、配送が楽になる仕組み。 |
出品方法 | 商品の画像を撮影して、商品情報や価格等を入力するだけ。出品したい商品のバーコードを読み取れば、商品情報が自動的に入力される仕組みもある。(※バーコード出品に対応しているのは一部の商品のみ。バーコードのない商品は対応していない。) |
2-3 PayPayフリマ
「PayPayフリマ」は、ヤフー株式会社が2019年から運営するフリマアプリ。同じYahoo!では「ヤフオク!」や「Yahoo!ショッピング」などの買い物のサービスが展開されていますが、この「PayPayフリマ」はスマートフォンアプリのみのサービスです。そのため、スマートフォン上で使い勝手のよい動線になっていることが魅力。
「PayPay」と名前についているとおり、PayPay で支払いができたりPayPayポイントが貯まったり、PayPayユーザーにとってうれしい点が多々あります。
<メリット>
- 手数料が安い
- 発送方法がシンプルでわかりやすい(ヤマト運輸または日本郵便を選択できる「おてがる配送」のみ)
- PayPayモール、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWN等で購入したものを自動的にリスト化してくれる「持ち物リスト」機能があり、自分の持ち物を全体的に把握しやすくなる
- 送料が安い(「おてがる配送」で全国一律の送料となっているが、他社と比べて安い)
- 「値下げ交渉機能」により、メッセージのやりとりをすることなく値下げ交渉ができる
<デメリット>
- 他のアプリを比べてまだ利用者が少ないので、出品したものが売れにくい
- 支払い方法の選択肢が少ない
手数料 | 商品代金の5% |
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送料 | ヤマト運輸と日本郵便が行っている「おてがる配送」を使えば、全国一律の送料になる。匿名配送もでき、あて名書きをする必要もないので、配送が楽になる仕組み。配送追跡も可能。 |
出品方法 | 商品の画像を撮影して、商品情報や価格等を入力するだけで出品可能。出品したい商品のバーコードを読み取れば、商品情報が自動的に入力される仕組みもある。 |
2-4 ヤフオク
ヤフオクは1999年にサービスを開始した老舗のサービス。「PayPayフリマ」と同じく、ヤフー株式会社が運営しています。
「ヤフオク」の最大の特徴は、オークション形式だということ。出品時に開始価格と終了日時を決めておき、入札者が増えれば増えるほど、価格が高くなる可能性のある仕組みになっています。
そのため、限定商品などコレクターに好まれるアイテムが多く売買されていることが特徴です。「わかる人にはわかるレアなアイテム」を手離したい時にぴったりですね。
<メリット>
- 日本最大級の規模を誇るため、商品の売買が活発に行われている
- オークション形式のため、レアな商品などには高値がつく場合がある
- オークションだけでなくフリマ形式での出品も可能
<デメリット>
- 「Yahoo!プレミアム会員」になっていないと利用できないサービスがある
- 落札から配送までの期間が長い
- オークション形式のため、落札されない場合もある
手数料 | 落札された場合に「落札システム利用料」がかかる・Yahoo!プレミアム会員…8.8%(税込) ・Yahoo!プレミアム会員登録なし…10%(税込) |
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送料 | ヤマト運輸と日本郵便が行っている「おてがる配送」なら、全国一律。匿名配送もでき、あて名書きの必要もなし。配送追跡も可能。 |
出品方法 | 商品の画像を撮影して、商品情報や価格等を入力するだけでOK |
2-4 ジモティー
「ジモティー」はその名のとおり、地域密着型のフリマアプリ。株式会社ジモティーが運営しています。
一般的なフリマアプリは商品を宅配便などで送りますが、ジモティーの場合は、お互いの家などが近い場合は、直接会って渡せる仕組み。モノの売り買い以外にもメンバー募集やイベント開催の案内もできるので、地元での暮らしをますます充実できるサービスが揃っていることが特徴です。
<メリット>
- 手数料がかからない(利用料等も不要)
- 地元でのつながりができる
<デメリット>
- 支払い方法の選択肢が少ない
- 購入希望の人と直接やりとりする必要があり、トラブルにつながる可能性もある
手数料 | なし |
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送料 | 基本的に手渡しが多い。発送する場合は個人で送料を確認する。 |
出品方法 | 商品の画像を撮影して、商品情報や価格等を入力するだけで出品できる |
楽天ラクマ(旧フリル) | 楽天のフリマアプリ – 中古/未使用品がお得!
メルカリ – 日本最大のフリマサービス
メルカリとは | メルカリびより【公式サイト】
【公式】PayPayフリマ – ペイペイフリマ|かんたん・安心フリマアプリ
PayPayフリマについて|PayPayフリマ
ヤフオク! – 日本最大級のネットオークション・フリマアプリ
ヤフオク!ヘルプ | 落札システム利用料
ジモティー 無料の広告掲示板
3 購入されやすくなる出品のコツ

初心者におすすめのフリマアプリについて、それぞれのメリットやデメリットがわかりました。ここからは、フリマアプリで購入されやすくなる裏技について紹介していきます。
出品する予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
3-1 商品が見られる時間帯に出品
新着順で表示されるフリマアプリの場合、出品後、時間を追うごとにどんどん後ろの方になってしまいます。そうなると、なかなか見つけてもらいにくくなりますよね。
そのため、出品する商品の需要がある層がよく利用する時間帯に出品することが大切です。どの時間帯に多く利用されているかという点も踏まえてアプリをチェックしてみましょう。
3-2 清潔感のある分かりやすい写真を使用
フリマアプリ上にはたくさんの商品があります。その中で興味を持ってもらって購入につなげるためには、写真が重要です。
特に中古の商品の場合、写真で購買意欲をかなり左右されると言えるでしょう。清潔感のある写真であれば、きれいに大切に使っていたものだろうな、と思ってもらえます。
また、写真を見るだけでどんな商品か分かりやすい写真を使用することも重要です。そして、背景や明るさにもこだわることで、商品が購入されやすくなりますよ。
3-3 商品説明にハッシュタグを活用
メルカリやPayPayフリマ、ラクマなどでは商品の説明欄に商品に関連するハッシュタグをつけられるようになっています。このハッシュタグを活用することで、商品が検索で見つけてもらいやすくなるため、重要なポイントです。
出品する商品に合わせて、お客さんはどんな検索キーワードで探しているか、という点を考えながらつけると良いですよ。
また、ハッシュタグだけでなく、商品のタイトルや説明文でも、商品の内容や状態が分かりやすくなるような表現を入れることで、より購入されやすくなります。
まとめ
フリマアプリは、不要になったものを無駄にすることなく、次に使ってくれる人に譲ることができる便利なサービスです。モノを大切にしながら、多少の売上金も入ってくるというのはうれしいですよね。
フリマアプリはさまざまな種類がありますが、どれもメリット・デメリットがあるので、自分に合ったものを選択しましょう。
いずれも使い方は簡単なので、自分にとって利用しやすいフリマアプリを見つけて、気軽にスタートしてみてくださいね。