2001年にサービスが始まった「Suica」といえば、ペンギンのキャラクターでおなじみの交通系電子マネーです。タッチするだけで改札を通れる「Suica」と、キャッシュレス決済サービスの「楽天ペイ」は連携できることをご存じでしょうか?連携すると、交通費で「楽天ポイント」を貯められたり使えたりするようになり、とってもお得なんです。2023年6月26日からは未対応だったiPhoneでの連携が可能になり、楽天ペイとSuicaの連携がぐっと身近に!Suicaと楽天ペイを連携させるメリットや具体的な使い方、さらに注意点までまとめてご紹介します。
この記事は下記のような人におすすめです!
・楽天ペイとSuicaを連携するメリット、注意点を知りたい
・楽天ペイとSuicaを連携してお得にポイントを貯めたい
1.楽天ペイとSuicaが連携!
2020年、「Suica」と「楽天ペイ」が連携できるようになりました。といっても「何が変わるの?」「連携するメリットは?」という疑問が浮かびますよね。ここではまず、楽天ペイがどんなものなのかをご紹介します。そのうえでどんなふうに連携できるのかも解説しますので、まずは概要を押さえておきましょう。
1-1.楽天ペイとは?
「楽天ペイ」とは、「楽天市場」や「楽天トラベル」で知られる楽天が提供しているキャッシュレス決済サービスです。アプリをダウンロードしてチャージしておけば、スマートフォンだけで支払いができます。
キャッシュレス決済が急速に普及し、現在ではさまざまな企業が決済サービスを提供していますが、楽天ペイは楽天のアカウントと紐付けて使うことができるのが大きな魅力。楽天ペイで支払うだけで楽天ポイントを貯めたり使ったりできることから、幅広いユーザーに支持されています。
1-2.Suicaとの連携
楽天ペイとSuicaを連携させると、楽天ペイアプリを使ってSuicaの新規発行やチャージができるようになります。さらに重要なのは、Suicaを使った電車やバス料金の支払い、お買い物も可能になること。つまり使える場所が大幅に増え、生活がよりいっそう便利になるというわけです。
楽天ペイで使えるSuicaは、おなじみの緑ではなく赤色で、「赤いSuica」と呼ばれています。ただし、楽天ペイとSuicaを連携できるのは「おサイフケータイ」対応のAndroid端末のみですので、その点は注意しておきましょう。「おサイフケータイ」未対応のスマホでは、連携させることができません。
1-3.iPhoneで楽天ペイとSuicaの連携が可能に!
2023年6月26日(月)、待望のiPhoneにて楽天ペイとSuicaの連携・チャージが可能になりました!
これまで楽天ペイとSuicaの連携はAndroid(おサイフケータイ対応)のみに限られていたのですが、今後はiPhoneユーザーの方も連携が可能になります。
これまでiPhoneだからと諦めていた方も、これを機にぜひ利用を再検討してみてください。
「楽天ペイ」、iPhoneで「モバイルSuica」の連携・チャージが可能に
2.楽天ペイでSuicaを使うメリット
「楽天ペイ」と「Suica」はそれぞれ独立したサービスですので、提携しなくても単体で使うことができます。にもかかわらずわざわざ連携させて使うことに、どんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、2つのサービスを連携させるメリットについて解説します。
2-1.楽天ペイアプリからSuicaのチャージが可能
Suicaはプリペイド(前払い)形式の電子マネーですので、事前に一定の金額をチャージしておく必要があります。チャージの方法で一番メジャーなのは、駅の券売機でのチャージでしょう。確実で簡単ですが、券売機が混雑していたり、電車の発車時刻が迫っていたりすると焦りますよね。
楽天ペイとSuicaを連携させておくと、楽天ペイのアプリからチャージできるようになり、チャージのためにわざわざ券売機に並ぶ必要がなくなります。ちょっとしたスキマ時間にサッとチャージしておけば、駅で改札機に直行できて便利。ついついチャージを忘れて駅で慌ててしまうのを防ぎたいなら、この機能を上手に活用しましょう。
2-2.楽天ポイントが貯まる・使える
楽天ペイアプリのSuicaにチャージすると、それだけで楽天ポイントが貯まっていきます。楽天ポイントとは、「楽天市場」や「楽天トラベル」といった楽天のサービスを利用することで貯まるポイントのこと。楽天を利用したことがある人にはおなじみですよね。貯まったポイントはお買い物やサービス利用時の支払いに使えるので、貯めておいて損はありません。
さらに、すでに貯まっている楽天ポイントを使ってSuicaにチャージすることもできます。楽天のサービスをたまにしか使わないライトユーザーだと、ついついポイントのことを忘れたり失効させてしまったりしがちなもの。そんなとき、ポイントを交通費に使ってしまえばムダがありません。
2-3.楽天ペイアプリで利用履歴が確認できる
Suicaはとても便利なものですが、不便な点をあげるとすれば、カードの状態だと残高や利用履歴が分からないことではないでしょうか。残高が足りない状態で改札を通ろうとすると容赦なく閉まってしまうので、ちょっと恥ずかしいですし焦りますよね。
楽天ペイとSuicaを連携させておくと、アプリ内で残高や利用履歴が確認できるので、「Suicaにいくら残ってたかな?」「どこでいくら使ったんだったかな?」と悩むことがなくなります。電車やバスの利用履歴やお買い物の履歴も把握でき、収支を把握しやすくなる点もメリットです。
2-4.楽天のサービスに集約できる
お買い物や旅行、クレジットカードに電子書籍など、楽天のサービスは多岐にわたります。しかし長いこと公共交通機関の交通費はそのテリトリーから外れていました。ショッピングに出かけるにしても、友だちとお茶をするにしても、交通費はかかるもの。1回あたりの利用金額は数百円だとしても、年間を通してみれば多くの人が少なくない金額を支払っているはずです。
しかし、この楽天ペイとSuicaの連携機能により、ついに交通費でも楽天ポイントが貯められるようになりました。このことは「楽天経済圏」で生活したい人にとっては朗報です。交通費を楽天サービスに集約すれば、もっと効率的にポイントを貯められます。
3.楽天ペイアプリでのSuicaの使い方
楽天ペイとSuicaを連携させるメリットが把握できたところで、次は実際の使い方をご紹介します。難しくありませんので、ぜひこの記事を参考にしながらトライしてみてください。
3-1.Suicaを新規発行or連携する
まずは楽天ペイアプリをインストールし、Suicaを新たに発行するか、それともすでに持っているSuicaを連携させるかを選択しましょう。
Suicaを新規発行する際は、楽天ペイアプリ内の「モバイルSuica」アイコンをタップし、利用規約に同意したうえで「Suicaをはじめる」を選択してメールアドレス認証を実行。必要事項を入力してSuica会員登録を済ませれば使うことができます。
すでに「モバイルSuica」を使っている場合は、楽天ペイアプリ内の「モバイルSuica」アイコンから「モバイルSuicaを連携する」を選択し、利用規約に同意するだけです。
すでに持っているカードタイプのSuicaを連携したいときは、まず「モバイルSuica」のアプリをインストールして、モバイルSuicaに移行してください。そのあとは「モバイルSuica」アイコンから「モバイルSuicaを連携する」を選択し、利用規約に同意して完了です。
3-2.Suicaにチャージする
Suicaを新規発行または連携できたらチャージしましょう。チャージ方法は「楽天ポイントからチャージ」もしくは「楽天カードからチャージ」の2つです。
「楽天ポイントからチャージ」は、「ポイントチャージ」のボタンから行います。すでに貯まっている楽天ポイントからいくらをチャージするかを決め、金額を入力して本人認証を行えば完了です。
「楽天カードからチャージ」を利用する際は、楽天カードの情報をあらかじめ楽天ペイアプリに登録しておきましょう。左上のメニューにある「設定」の「お支払い元の設定」から登録できます。そのうえで「チャージ」を選択して金額を入力し、本人認証をすればチャージできます。
3-3.乗車やお買い物で使う
金額をチャージしたら、いよいよ実際に使ってみましょう。まず電車やバスで利用するときは、カードタイプのSuicaと同じ要領でスマートフォンをかざすだけです。スマートフォンの画面を表示させたり、楽天ペイアプリを起動したりする必要はありません。
さらに交通系ICカードのマークがあるお店なら、ショッピングにも使えます。お買い物で楽天ペイアプリのSuicaを使うときは、レジで「Suicaを利用します」と伝えましょう。Suicaが使えるお店は、駅にある「KIOSK」をはじめ、「ニューデイズ」や「ローソン」、「ファミリーマート」といったコンビニエンスストア、スーパーの「イトーヨーカドー」「イオン」など多岐にわたります。
4.楽天ペイでSuicaを使う際のデメリット・注意点
楽天ペイとSuicaの連携は非常に便利ですが、残念ながらデメリットや注意点も存在します。こういったサービスを使う際はできることとできないことを把握しておくのも大切ですので、マイナス点を詳しくみていきましょう。
4-1.オートチャージができない
オートチャージとは、Suicaの残高が少なくなると自動的に一定金額をチャージしてくれる機能です。チャージ忘れや残高不足を気にする必要がなくなるとても便利なものですが、楽天ペイのSuicaには今のところオートチャージ機能が搭載されていません。そのため定期的に残高をチェックし、手動でチャージする必要があります。
ただし、カードタイプのSuicaとは違い、いつでもどこでも楽天ポイントや楽天カードによるチャージが可能ですので、わざわざ駅で券売機やチャージ機に並ぶ必要はありません。利用方法に慣れてしまえばさほど手間ではないので、いつも券売機でチャージしていた人にとっては大きなデメリットではないでしょう。
4-2.楽天カードしか使えない
楽天ペイのSuicaのチャージに使えるクレジットカードは、楽天カードのみです。ほかの会社が発行しているクレジットカードは使えません。そのため、楽天カードを持っているかいないかによって利便性が大きく左右されます。
本格的に楽天ペイのSuicaを使うなら、思い切って楽天カードを作ることをおすすめします。その理由は、チャージだけでポイントが貯まるのはかなりお得だから!さらに、貯められるのが多彩なサービスで使える「楽天ポイント」という点も見逃せません。
裏を返せば、すでに楽天カードを持っている人はかなりお得かつ便利に使えるということですので、ぜひ楽天ペイとSuicaを連携させてポイ活に役立ててみてくださいね。
4-3.定期券が使えない
学校や会社に通うために、Suicaの定期券を利用している人は多いのではないでしょうか。Suicaの定期券は、定期券としてもICカードとしても使える利便性が魅力。しかし楽天ペイのSuicaは、現在のところ定期券の機能がありません。もし定期券も使いたいなら、定期券のついたSuica(カードタイプもしくはモバイルSuica)と楽天ペイアプリのSuicaの両方を併用する必要があります。
5.キャンペーン利用でもっとお得に!
ポイ活中の人やもっとお得にポイントを貯めたい人は、キャンペーンを活用しましょう。楽天ペイでは、「はじめて楽天ペイのSuicaにチャージ」で最大100ポイントもらえるキャンペーンを毎月実施しています。期間中、楽天ポイントと楽天カードのそれぞれからSuicaにチャージで最大100ポイントがもらえます!
はじめて楽天ペイアプリからSuicaにチャージすると100ポイント – 楽天ペイアプリ
どちらもAndroid端末限定のキャンペーンですので、当てはまる人はこの機会に導入してみてくださいね。
まとめ.楽天ペイとSuicaを連携して、便利&お得に使おう
楽天ペイとSuicaの連携は、「おサイフケータイ」対応のAndroid端末のみ使える機能です。iPhoneユーザーはそもそも使えない、オートチャージができない、定期券機能がないといったデメリットはありますが、使える人にとってはかなり便利でメリットの多いサービスです。利用できる人は交通費で楽天ポイントをしっかり貯めて、お得に活用してみてくださいね。