オンラインショップなどを利用する際、カード情報などをその都度入力するのを手間に感じたり、特に海外のサイトであれば支払情報を知られることに不安を感じたりした経験のある方は多いのではないでしょうか。
このような悩みを解決してくれるのが、決済代行サービスの「PayPal」です。「PayPal」とは一体どんなサービスなのでしょうか。
この記事では、PayPalの概要やメリット・デメリット、使えるお店などを分かりやすく説明していきます。
また、お得に利用する方法についても紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

この記事は下記のような人におすすめです!
- PayPalが使えるお店を知りたい
- PayPalを利用してお得に買い物がしたい
1 PayPalとは

「PayPal(ペイパル)」とはオンラインショッピングなどの支払いで利用できる決済代行サービスのこと。シンガポール法人のPayPal Pte. Ltd. が運営していて、世界で3億人以上のユーザーが利用している人気のサービスです。PayPal Pte. Ltd. は、日本では金融庁に資金移動業者(第二種資金移動業)および前払式支払手段第三者型発行者として登録されています。
PayPalは、銀行口座やクレジットカードなどをあらかじめ登録しておくと、IDとパスワードを入力するだけでストレスなく決済ができるのが魅力。PayPalを間に挟むことで、支払い情報が相手に伝わらないなど、セキュリティの面でも安心です。また、銀行口座を登録しておけば家族や友人などに送金ができる仕組みなどもあり、幅広く活用できます。
1-1 PayPalのメリット
PayPalの概要についてわかりました。では、PayPalには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
○支払情報がお店側に伝わらないので安心
PayPalは、あらかじめ銀行口座やクレジットカード、デビットカードの情報を登録しておき、PayPalを通して決済する仕組みになっています。支払い情報はPayPalが保護してくれるので、カードや銀行口座の情報がお店側に伝わらないので安心です。
○IDとパスワードでログインするだけで利用できる
オンラインショッピングなどで、決済の度にカードの情報などを入力するのを手間に感じる方も多いのではないでしょうか。PayPalなら、一度登録しておけばIDとパスワードの入力だけで決済ができるので、手軽に買い物ができます。
○クレジットカードのポイントが貯まる
PayPalを利用して決済しても、クレジットカードのポイントが貯まるのでお得です。
○送金手数料がかからない
ショッピングでの利用の場合、日本円の支払いなら手数料がかかりません。また、家族や友人の間で送金を行う場合も、日本円・日本のアカウント間であれば手数料がかからないのがメリットです。
○海外のサイトでの買い物が便利
海外のオンラインショップは、日本にない商品や日本未発売の商品などもあるので魅力ですよね。しかし、心配なのはセキュリティや、外国語がわからないといった問題。PayPalなら世界2,400万以上の店舗で利用でき、前述のとおりログインするだけで支払できるので、いつもの買い物のように利用できます。また、支払い情報がお店に伝わらないので、セキュリティの面でも安心です。万が一トラブルがあった際に、条件を満たしていれば金額が保護される「買い手保護制度」があるのもうれしいポイント。英語で住所をあらかじめ登録することも可能なので、支払時に英語の住所を選択でき、入力の手間を省けるのも便利です。
1-2 PayPalのデメリット
便利で安全なPayPalですが、デメリットもあります。しかし、デメリット以上にメリットがあって便利なサービスなので、デメリットも知った上でぜひ活用してみてください。
○クレジットカードよりも為替手数料が高い
海外のサイトなど、日本円以外の商品を購入する際は為替手数料がかかりますが、PayPalはクレジットカードよりも手数料が高く設定されています。
しかし、支払いの際に設定を変更することでクレジットカードの手数料に変更可能なので、忘れず切り替えるようにしておきましょう。
○パスワードの漏洩に注意
IDとパスワードの入力のみで決済ができるので、パスワードはきちんと管理するようにしましょう。
○分割払いができない
PayPalは基本的に一括払いになっています。PayPalで決済後に、クレジットカード会社に連絡することで支払い方法を変更することもできますが、手数料などがかかる場合もあるので注意が必要です。
ペイパルの安全性|個人向け-PayPal(ペイパル)
海外通販ガイド|個人向け-PayPal(ペイパル)
2 PayPalの使い方

PayPalのメリットやデメリットがわかりました。ここからはPayPalの使い方について、登録方法から順に説明していきます。
2-1 PayPalに登録できる支払方法
まずは、PayPalに登録できる支払方法について説明します。クレジットカードの他、銀行口座も指定できるので、自分に合った支払い方法を選びましょう。
- クレジットカード
Master、Visa、JCB、American Express、DISCOVER
- デビットカード
国際ブランドがついたデビットカード(Visaデビットなど)
- 銀行口座
三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行
(※銀行口座での支払いは、本人確認手続きの完了後、口座振替設定を行う必要がある。なお、法人は利用できない)
2-2 PayPalに支払方法を登録
PayPalの支払方法の登録の仕方について説明します。支払登録の前に、PayPal公式サイトから新規会員登録し、アカウントを作成しておきましょう。
2-2-1 クレジットカード・デビットカードの場合
クレジットカードやデビットカードをPayPalの支払方法に登録する手順は下記のとおりです。
- PayPalにログイン後、画面上部の「ウォレット」をクリックする
- 「クレジットカード・デビットカードを登録」をクリックする
- カード番号や有効期限、セキュリティコードなどを入力する
- 登録完了
クレジットカードの登録方法(個人)|サポート-PayPal(ペイパル)
2-2-2 銀行口座の場合
PayPalの支払方法として銀行口座を登録するには、本人確認手続きが必要です。手続き完了後、銀行口座を登録し、口座振替設定をすることで支払方法として設定できます。
銀行口座をPayPalの支払方法に登録する手順は下記のとおりです。
- PayPalにログインし、画面上部の「ウォレット」をクリックする
- 「銀行口座を登録」をクリックする
- 口座振替が可能な銀行を選択する
- 銀行口座情報を入力する
・口座名義
・支店コード
・当座預金
・口座番号 - 「本人確認手続き」が完了していない場合は、生年月日、職業、PayPalアカウントの利用目的を入力する(※本人確認手続きが完了している方は、入力画面は表示されない)
- ⑤の入力後、各銀行のページに飛ぶ。各銀行の画面の指示に従い、必要事項を入力、口座振替設定をする
- 口座振替設定完了後、PayPalの画面に戻る。
- 登録完了
銀行口座の登録方法(個人)|サポート-PayPal(ペイパル)
2-3 PayPalの支払方法
PayPalの支払方法としてクレジットカードや銀行口座などを登録したら、実際の決済で使ってみましょう。決済でPayPalを利用する方法は下記のとおりです。
- PayPalが利用できる店舗で買い物する際、決済方法で「PayPal」を選択する
- PayPalアカウントにログインする
- 決済内容を確認し、「同意して続行」をタップする
- 決済完了
簡単な3ステップで決済が完了するので、オンラインで買い物をする際のストレスが軽減されます。
2-4 PayPalでの送金・集金方法
PayPalには、お店での買い物の決済以外に、家族や友人などへの送金・集金を行う機能もあります。友人との割り勘などもPayPalで行えるので便利ですよ。
送金・集金の方法は下記のとおりです。なお、送金機能を使う際は、送る側と受け取る側の両者がPayPalアカウントを持っている必要があります。
- PayPalアプリをダウンロード
- 本人確認手続きを行う
- 銀行口座を登録(※クレジットカードは利用できません)
- PayPalにログインし、「支払い(送金)」または「送金リクエスト」を行う
- 「支払い(送金)」の方法
送金先のメールアドレス・送金金額を入力し、支払いタイプで「個人間への支払い」を選択、確認画面で入力内容に誤りがないか確認して送金
- 「送金リクエスト」の方法
アプリやパソコンのPayPalアカウントから、送金リクエストをしたい相手のメールアドレス、金額を入力して請求する。別途、SNSなどを利用して送金リクエストができる仕組みもあり。
また、海外への送金も可能です。日本のアカウント間・日本円なら手数料は不要ですが、海外送金の場合は1回あたり499円の手数料がかかります。
個人間で送金・集金|個人向け-PayPal(ペイパル)
個人間での送金方法(個人)|サポート-PayPal(ペイパル)
送金リクエスト・集金方法(個人)|サポート-PayPal(ペイパル)
3 PayPalが使えるお店

PayPalは利用できるサイトが豊富で、海外のサイトにも対応しているため、オンラインでの買い物にとても便利です。
海外のサイトで買い物をするのはセキュリティの面などで抵抗がある方でも、PayPalを使えばお店側には支払い情報が伝わらないので安心です。また、万が一トラブルがあった際に支払った金額を補償してくれる「買い手保護制度」があるのもメリット。海外通販を利用したい方こそ、PayPalを導入してみましょう。
PayPalは世界2,400万以上の店舗で利用できますが、具体的にどのような店舗で利用できるのでしょうか。ジャンル別に一部を紹介します。
<旅行>
- airbnb
- ANA
- UNITED など
<ネットショッピング>
- Qoo10
- ebay
- TARGET
- ヤマダ電機 など
<動画・音楽配信サービス>
- YouTube
- Hulu
- Spotify
- niconico など
<ゲーム・アプリ>
- Google Play
- NINTENDO SWITCH
- PlayStation Store
- GREE など
<漫画>
- コミックシーモア
- DMMブックス
- BOOK☆WALKER など
キャンペーン一覧 | 個人向け – PayPal(ペイパル)
ペイパルの安全性|個人向け-PayPal(ペイパル)
4 PayPalをお得に使う方法
PayPalにはたくさんのメリットがあり、さまざまな店舗で使えることがわかりました。ここからは、PayPalをさらにお得に利用する方法を紹介します。
4-1 PayPalのクーポンを利用
PayPalではクーポンを配布していることがあります。クーポンを利用することでさらにお得に買い物ができるので、見逃さないようにチェックしましょう。
ちなみに過去には下記のようなクーポンが発行されました。
○1,000円オフや500円オフのクーポン
PayPalが決済方法として使える店舗で利用できるクーポン。どこでも使えるので、ヤマダ電機やQoo10など、日頃よく利用する店舗で使えば、日用品などもかなりお得に購入できます。
○Epic Games Storeで使える800円オフクーポン
Epic Games Storeのサイトで、1000円以上分、PayPal決済で支払うと、800円オフになるクーポン
①アプリの画面上にクーポンが届く
②「クーポンを利用する」をタップする(先着順の場合もあるので、届いたら早めにゲットしておきましょう)
③クーポンを獲得する画面に遷移、「クーポンを保存する」をタップする
(※デフォルトではクーポンを獲得後、対象店舗で決済する際に自動的にクーポンが適用される仕組みになっています。自動適用したくない場合は設定を変更しておきましょう)
④クーポンの獲得完了。獲得したクーポンはアプリの「ウォレット」で確認できる
4-2 PayPalのキャンペーンを利用
対象サイトでPayPalでの決済を選択するとお得になるキャンペーンも開催されています。随時さまざまなサイトで開催されているので、キャンペーンページをこまめにチェックしてみてくださいね。
<過去のキャンペーン事例>
○GooglePlay
GooglePlayで初めてPayPalを支払いに利用(2,000円以上)すると400円のクーポンが獲得できる
○トラノコ
PayPalユーザーが新規申込みをすると2,000円分の投資資金がもらえる。さらに毎月の投資金額等の支払いを、銀行口座の口座振替が登録されているPayPalにすると毎月100円分お得になる
PayPalクーポン
キャンペーン一覧 | 個人向け – PayPal(ペイパル)
まとめ
決済代行サービスの「PayPal」について、概要やメリット・デメリット、使える店舗の例などを紹介しました。
PayPalを利用するとPayPalにログインするのみで支払いができるので、オンラインショップでの決済が楽になります。また、お店側に支払情報が伝わらないのでセキュリティの面でも心配ありません。さらに、万が一のトラブルの際にもお金を保護してくれる「買い手保護制度」があるなど、安心して利用できる仕組みが整っています。
その他、海外のサイトでの支払いも安全でスムーズにできたり、家族や友人の間で送金ができたりするなど、多くのメリットがあるので、まだ利用したことのない方はぜひ使ってみてください。