世の中のキャッシュレス化が進み、QRコード決済を利用することも当たり前になりました。しかし、QRコード決済にはざまざまな種類があるので、どれを使えばいいのか迷ってしまったり、複数のアプリをダウンロードしてみたものの、使いこなせてなかったり、といった悩みを抱えている方もいるでしょう。
QRコード決済の中でも、特に多くのユーザーがいるのが「PayPay」と「楽天ペイ」ですが、この2つこそ、どちらを選べば良いのか悩むのではないでしょうか。
そこで今回は、「PayPay」と「楽天ペイ」について、それぞれの概要やメリット・デメリット、還元率の違いについて徹底解説していきます。
どちらを利用しようか迷っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

この記事は下記のような人におすすめです!
- PayPayと楽天ペイのメリット・デメリットを知りたい
- PayPayと楽天ペイのどちらがお得か知りたい
1 PayPayについて

PayPayは、キャッシュレス決済サービスの一種で、お店などで支払いをする際に、専用のバーコードを見せるか、お店のQRコードをアプリで読み取ることで決済が完了する仕組みです。
ソフトバンクとヤフーが設立した「PayPay株式会社」が運営していて、全国のコンビニやドラッグストア、飲食店などさまざまな場所で利用でき、クーポンの発行やキャンペーンの開催なども常に行われているので、お得に支払いができます。
スマートフォンにインストールしたアプリに表示されるQRコードやバーコードを使って決済できるので、手軽に利用できるというのも大きな魅力です。
1-1 PayPayのメリット
PayPayの概要についてわかりました。では、PayPayを利用する具体的なメリットは何なのでしょうか。
- 使えるお店が多い
PayPayは、2024年8月時点で利用者が6,500万人を超える、非常に人気のサービスです。加盟店は全国で355万店以上あり、オンラインショップや公共料金、税金の支払いもできます。
街中の身近な店舗で利用でき、商店街や地方で個人が経営している店舗などでも導入が進んでいるのも魅力です。
- コンビニ…セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ポプラなど
- ドラッグストア…ウエルシア、ココカラファイン、ツルハドラッグ、マツモトキヨシなど
- 家電量販店…ケーズデンキ、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヤマダ電機など
- 飲食店…スシロー、マクドナルド、スターバックスコーヒー、吉野家など
- 総合スーパー・ディスカウントストア…イトーヨーカドー、サミット、東急ストア、ライフなど
- 書籍…TSUTAYA、ジュンク堂、ブックファースト、MARUZENなど
- ファッション…洋服の青山、H&M、ユニクロ、しまむらなど
- ショッピング…イケア、カインズ、トイザらス、DAISOなど
- 宿泊・旅…エイチ・アイ・エス、東横イン、タビックスジャパン、ホテルモントレ銀座など
- お得なキャンペーンを開催している
PayPayでは、毎月お得なキャンペーンが開催されています。ちなみに、過去には下記のようなキャンペーンが開催されました。
- 超ペイペイジャンボ…キャンペーン期間中にオンライン加盟店でPayPay残高で決済をした人を対象に、抽選で10万円相当を上限として、決済金額の最大100%をPayPayボーナスで付与する
- 100億円あげちゃうキャンペーン…PayPayで支払いをすると利用代金の20%が毎回還元され、40回に1回の確率で全額(最大10万円)が還元される
- 「花王商品の購入で最大30%戻ってくる」キャンペーン…対象店舗で花王の商品をPayPayで支払いすると、最大30%が戻ってくる(PayPayポイントで還元される) など
- 送金ができる
PayPayでは、家族や友人に送金もできます。「PayPayマネー(出金可能)」か「PayPayマネーライト(出金不可能)」のいずれかで送金でき、過去24時間に10万円、過去30日間に50万円まで送金可能。手数料もかからないので、気軽に送金できるのはうれしいですよね。
- PayPayポイントが貯まる・使える
PayPayを利用するとPayPayポイントが貯まります。(基本還元率は0.5%)実店舗でもオンラインストアでも貯めることができ、ポイントアップキャンペーンなども随時開催されているので、どんどんポイントを貯められます。
貯まったポイントは、実店舗やオンラインストアでのPayPay支払いで利用可能。また、持っているポイントを運用することもできます。
1-2 PayPayのデメリット
PayPayにはメリットがたくさんあることがわかりました。しかし、デメリットもあります。どちらも把握した上で利用するようにしましょう。
- PayPayカード以外のクレジットカードだとポイント還元率が0%
- PayPayカード以外のクレジットカードは、ポイント付与の対象外となるため、ポイントがつきません。
- PayPayカード以外のクレジットカードの場合利用金額が低く設定されている
- 本人認証設定済み:2万円/24時間、5万円/30日
- 本人認証未設定:5,000円/24時間、5,000円/30日
- クレジットカードで本人確認をしなかった場合は限度額が低い
- 本人認証をしていない場合、クレジット決済の上限額は30日間で5,000円となる
- 通信環境が必要
- ※5回/過去24時間、10回/過去30日間、50,000円/回までであればオフラインモードで決済が可能
- ※デバイスに表示されたコードを店舗側端末で読み取るストアスキャン方式のみ対応
- 他の支払い方法との併用はできない
- PayPayの残高が少ない時、不足分を現金や他のクレジットカードなどと併用して支払うことはできない
PayPayポイントを「使う」 方法
PayPayが使えるお店 / サービス
第9弾「花王商品の購入で最大30%戻ってくる」キャンペーン
PayPayで設定しているご利用上限金額について
【ストアスキャン決済に影響あり】PayPayユーザーアプリにおける新機能リリースのお知らせ
2 楽天ペイについて

「楽天ペイ」とは、楽天グループが提供しているスマートフォン向けの決済サービス。QRコードやバーコードを用いた支払いに対応していて、支払いの際にスマートフォンをかざすだけで簡単に決済ができます。
決済時に楽天スーパーポイントを獲得できる仕組みになっていて、購入金額に対して1%の楽天スーパーポイントが付与されます。
実店舗での買い物はもちろん、オンラインストアや公共料金の支払いにも利用できるので、幅広く活用できるのが魅力です。
2-1 楽天ペイのメリット
楽天ペイの概要がわかりました。では、楽天ペイを利用する具体的なメリットは何でしょうか。
- チャージ払い(楽天キャッシュ)利用で1.5%還元
- チャージ方法:楽天カード、銀行口座、セブン銀行またはローソン銀行ATM、「ラクマ」売上金、楽天ウォレット、楽天ギフトカード
- ⇒楽天カードを持っていない人でも上記チャージ払いをすることで、1.5%還元される
- 楽天ポイントが貯まる・使える
- 楽天ペイを利用すると、楽天ポイントが貯まります。(還元率1.0%)特に楽天経済圏を活用している方にとっては、楽天ポイントが貯まるのは大きなメリットですよね。
- 貯まった楽天ポイントは、楽天ペイの支払いにも利用できます。
- Suicaとの連携が可能
- 楽天ペイアプリに登録した楽天カードや楽天ポイントから、Suicaにチャージすることができる
- 楽天IDに紐づけたクレジットカードで支払い可能
- 楽天IDに紐づけたクレジットカードを利用できるので、支払いの度にクレジットカードの情報を入力する手間がかからず、スピーディーに支払いができる
- 楽天カード以外のクレジットカードでも上限金額に変更なし
- ※会員ランクによって上限が異なる
- ※楽天キャッシュへのチャージは楽天カード以外は不可
- →楽天ペイの支払方法:楽天キャッシュ(チャージ) or クレジットカード
(楽天キャッシュ…楽天カード、その他銀行口座やATM、ラクマ等からチャージ可能
クレジットカード…楽天カード以外も可能)
- 送金が可能
- 楽天ペイアプリを利用して、楽天キャッシュを送金できる。楽天ペイユーザー以外にも送金可能で、スマートフォンの電話帳に入っている相手を選択して送金したり、電話帳に入っていない相手にはリンクを作成して送信したり、といった方法で送金する仕組みになっている
- 分割払いができる
- クレジットカード決済で分割払いの選択ができる
2-2 楽天ペイのデメリット
楽天ペイのデメリットは何なのでしょうか。
- 通信環境が必要
- 楽天ペイアプリを利用する際は、4G/LTEやWi-Fiなどの通信ネットワークが必要
- 楽天会員登録が必要
- 楽天ペイアプリの初回設定の際は、楽天会員に登録する必要がある
- 楽天キャッシュは、楽天カードからのみチャージ可能
- 楽天キャッシュは楽天カードのみチャージ可能で、他のクレジットカードではチャージできない
- ※クレジットカード払いは楽天カード以外も利用可能
- クレジットカード等と比較すると利用できない店舗がある
- 楽天ペイに対応している店舗のみで利用できるため、クレジットカード等と比較すると、利用できる店舗が限られてしまう
楽天ペイアプリはじめてガイド
【楽天PointClub】:楽天ポイントを使う
楽天ペイアプリ
楽天ペイアプリの登録/初回設定
3 PayPayと楽天はどっちがお得?

楽天ペイのメリットやデメリットについてわかりました。ここからは、PayPayと楽天ペイはどっちがお得かについて、還元率や利用可能な店舗、2重取りの可否も含めて紹介していきます。
3-1 それぞれの還元率
◆基本還元率
〇PayPay…0.5%~1.0%
- アプリでの支払い(PayPay残高・PayPayポイント)…0.5%
→PayPayクレジットで支払うと1.0% - カードでの支払い(PayPayカード・PayPayカード ゴールド)…1.0%
- PayPayカード ゴールドをPayPayアプリでクレジットの利用設定をしている場合は+0.5%
- ⇒合計1.5%還元
- PayPayカード ゴールドをPayPayアプリでクレジットの利用設定をしている場合は+0.5%
- PayPay STEPでクレジットカードを使用した場合
- 「ひと月あたり200円以上の支払い30回以上、合計支払い金額10万円以上」というPayPay STEPを達成した場合、+0.5%還元
- ⇒合計1.5%還元 ※達成しなければ1.0%
- ⇒PayPayカード ゴールドをPayPayアプリでクレジットの利用設定をしている場合は合計2.0%還元
- 「ひと月あたり200円以上の支払い30回以上、合計支払い金額10万円以上」というPayPay STEPを達成した場合、+0.5%還元
〇楽天ペイ…1.0%~1.5%
支払い方法 | 還元率 |
---|---|
チャージ払い | 1.5% |
ポイント払い | 1.0% |
楽天銀行口座払い | 1.0% |
楽天カード払い | 1.0% |
3-2 利用できる店舗
PayPayと楽天ペイは、それぞれどんな店舗で利用できるのでしょうか。
〇PayPay:1,000万ヵ所以上 ※2023年10月時点
- コンビニ…セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど
- 総合スーパー・ディスカウントストア…サミット、西友、イトーヨーカドー、ライフなど
- ドラッグストア…コクミンドラッグ、ココカラファイン、スギ薬局、ツルハドラッグ、セイムスなど
- 飲食…くら寿司、サーティワンアイスクリーム、サンマルクカフェ、ガストなど
- 百貨店・モール…西武、高島屋、東武百貨店、丸ビルなど
〇楽天ペイ:600万箇所以上 ※2022年10月末時点
- コンビニ…セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、キヨスクなど
- スーパーマーケット…ココカラファイン、スギ薬局、ツルハドラッグ、ドラッグユタカなど
- グルメ…カレーハウスCoCo壱番屋、餃子の王将、コメダ珈琲、ピザーラなど
なお、「楽天ペイ」実店舗決済において、2024年9月24日(火)より「PayPay」が利用できるようになりました。
3-3 2重取りの可否
ポイントの2重取りは、クレジットカードやクレジットカードやQRコード決済PayPayと楽天ペイにと組み合わせて、「ポイント二重取り」と読んでいます。
例えば、楽天の楽天カード(クレジットカード)と楽天ペイ(QRコード決済)を利用すると、楽天ポイントを二重で獲得することができるのです。
なお、QRコード決済(バーコード決済)は、アプリに表示されるQRコードをお店の方に見せ、読み取ってもらうだけでOKです。
また、「楽天ペイ」は、楽天キャッシュ+ポイントカードの提示で2.5%還元されます。
3-4 キャンペーン
PayPayも楽天ペイでもお得なキャンペーンを随時開催しております。過去の事例は下記のとおりです。
<PayPay>
- 「はじめての方限定!セブン-イレブンアプリからPayPayで支払うと最大5%戻ってくるキャンペーン」…キャンペーン期間中に、セブン-イレブンアプリからPayPayで支払うと、5%が付与される
- 「ウエルシアグループアプリからPayPayで支払うと最大全額戻ってくる!PayPayジャンボ」…ウエルシアグループアプリからの税込1,500円以上で抽選に参加でき、最大100%、ポイントが還元される
<楽天ペイ>
- 「ずーっと5%還元」…キャンペーンにエントリーし、対象店舗にて楽天ペイアプリで支払うと、支払い金額に対して楽天スーパーポイントが最大5%還元される。
- 「楽天ペイで3回以上お支払すると100万ポイント山分け」…エントリーし、期間中に対象店舗で楽天ペイのコード・QR払いで3回以上お支払いした人の中から抽選で、楽天ポイント総額100万ポイントを山分けする など
PayPayが使えるお店
スマホ決済が使えるお店 – 楽天ペイアプリ
「楽天ペイ」実店舗決済で「PayPay」が利用可能に!
PayPayが実施した主な取り組みと、それに伴う主要指標の推移について
「楽天ペイ」アプリ、「楽天キャッシュ」を「楽天Edy」にチャージして支払い可能に
楽天ポイントがダブルで貯まる – 楽天ペイアプリ
終了したキャンペーン – PayPay
楽天ペイ キャンペーン
まとめ
PayPayは、登録者数も多く、利用できる店舗も多いので、毎日の生活で気軽に利用できます。また、楽天ペイは楽天ポイントが貯まるので、楽天経済圏を活用している人におすすめ。
<PayPayがおすすめの人>⇒PayPay系サービス(PayPay経済圏)をよく利用する人
- ソフトバンクユーザー
- PayPayゴールドカードを持っている人
- Yahoo!ショッピングやAmazonでの利用回数が多い人など
<楽天ペイがおすすめの人>⇒楽天系サービス(楽天経済圏)をよく利用する人
- 楽天モバイルユーザー
- 楽天クレジットカードを持っている人
- 楽天ポイントを日ごろから貯めている人
なお、今回紹介した以外にもさまざまなキャッシュレスサービスや経済圏があります。また、それぞれ利用できる店舗も異なるため、還元率を考慮した上で使いやすいサービスを選びましょう。