JALを利用する人にとって、一種のステータスとも呼べるJALグローバルクラブ(JGC)。「JAL上級会員」とも呼ばれ様々な優遇や特典を受けることができます。JGC会員になるためポイントを貯めることを「JGC修行」と呼び、上級会員を目指すJALユーザーの間で話題になっています。
この記事ではJGC修行について徹底解説!メリットや修行方法、効率よくJGC修行するポイントなどを詳しく紹介しています。JALグローバルクラブの入会を目指してJGC修行をしたいという人はぜひ参考にしてみて下さい。
この記事は下記のような人におすすめです!
・JGC会員になってお得な特典を利用したい
・JGCが何なのか、メリット・かかる費用など知りたい
1. マイル修行とは?
航空会社を利用すると得られるフライトマイル。フライトマイルには様々な活用方法があり、搭乗券の購入・座席の変更・提携ポイントとの交換などで活用できます。各航空会社が共通で提供している、ポイントサービスといった認識です!
そんなマイルを貯めるために、飛行機を頻繁に利用する行為のことを「マイル修行」と言います。マイル修行をする人のことを男性なら「修行僧」女性なら「修行尼」なんて呼ぶことも!
もちろんJALも、利用するとフライトマイルを獲得できます。JALでは、フライトマイルを元に換算する独自ポイントの獲得数に応じたステータスサービスを提供。上級会員と呼ばれるJALグローバルクラブ会員になると、様々な優遇や特典を得られます。
搭乗実績を重ねるために飛行機に乗るという感覚は一般ユーザーには理解しにくいですが、JALグローバルクラブ会員の優遇特典はJGC修行をしてでも得る価値があるというJALユーザーが多いです。
2. JGCとは?
JGCとはJALのステータスサービスの中でも、多くの搭乗実績を持ったロイヤリティ会員だけが入会できるJALグローバルクラブの略称。JALにおいて最上級ステータスとも言えるJGCには様々な優待やメリットがあります。
JGC修行について紹介する前に、まずはJGCの魅力や入会条件を解説していきましょう。
2-1 ラウンジが使える?JGCのメリット
JGCのメリットは、例えばボーナスマイルの優遇、予約・搭乗時の優遇、手荷物容量や受け取りの優遇、専用ラウンジの利用、ノベルティグッズのプレゼントなどが挙げられます。
そして中でも話題になっているのが専用ラウンジの利用特典です!JGC会員だけが利用できる専用ラウンジは、ホテル並みの高級感とサービスが魅力的。各空港によって専用ラウンジの設備やサービスは異なりますが、無料で提供される軽食やシャワールーム、半個室スペースなどが用意されている空港もありますよ!
2-2 サファイア以上!JGCの入会条件
JGCに入会するには、厳密にいうとマイルではなくJAL独自のポイントプログラムで提供される「FLY ONポイント」が必要です。
FLY ONポイントを貯めると、蓄積ポイントや搭乗回数に応じたステータスランクが与えられます。その中でもJGCに入会できるのは「JMBサファイヤ」と「JMBダイヤモンド」の2つ。JMBダイヤモンドはJMBサファイヤよりも上位ランクなので、最低でもJMBサファイヤのステータスを得る必要があります。
JMBサファイヤになるには、1年(暦年)で50,000FLY ONポイント(内25,000ポイント以上はJALグループ便での獲得)、もしくは搭乗回数50回以上(内25回以上はJALグループ便を利用)達成した上で15,000FLY ONポイントの獲得がステータス条件です。
また、JMBサファイヤ以上のステータス条件を達成した上で、CLUB-Aカード、CLUB-Aゴールドカード、JALダイナースカード、プラチナのいずれかを持っていることがJGC入会条件となります。
3. JGC修行には2種類ある!
JGCの魅力が分かった所で、早速JGC修行について紹介していきましょう。JGC修行には「FOP修行」と「回数修行」の2種類があります。それぞれ、方法は違えど最終目的であるJGC入会というゴールは同じ。
JGC修行で条件を達成することを「解脱」と呼ばれることがあります。それぞれの方法やメリット・デメリットを踏まえて、自分にあったJGC修行方法を選び、解脱を目指しましょう。
3-1 FOP
FOPとはJALの独自ポイントプログラムでもらえるFLY ONポイントの略。FOP修行ではJGC入会条件を達成するための、JMBサファイヤのステータス達成条件である50,000FLY ONポイントを目指します。
FOP修行について詳しく解説し、FOPの換算・積算ルールやFOP修行のメリット・デメリット・かかる費用・FOP修行がおすすめな人の特徴を紹介していきます。
3-1-1 FOPのルール
FLY ONポイントはフライトマイルを元に自動換算され、FLY ONポイント口座に積算されていきます。「フライトマイル×FLY ONポイント換算率+搭乗ボーナスFLY ONポイント」という換算方法で算出されます!
FLY ONポイント換算率は、国内線なら2倍。JAL便の日本初アジア・オセアニア線、ウラジオストク線なら1.5倍、その他の国際線では1倍で計算。最も換算率の高い国内便で必要なFLY ONポイントを貯めるのか、長距離フライトである国際線を用いてFLY ONポイントを貯めるのか選ぶ必要があります。
3-1-2 FOPのメリットとデメリット
FOP修行のメリットは
・FOPプレゼントキャンペーンを行っている場合がある
・マイルが貯まる
・国内線なら最短7のフライトで条件達成できる
という3つ。FOPプレゼントキャンペーンは名目上不定期に行われていますが、例年キャンペーンが実施される傾向があります。活用すればスムーズにFOPを貯められるでしょう。FOP修行の最短達成には、ファーストクラス羽田ー那覇便がおすすめです。条件を整えれば最短7フライト、3日半で条件達成することも可能。短期集中でJGC修行を解脱できます。
反対にデメリットは、費用がかさみやすいという点。ツアーや航空券の割引サービスを利用するとFOP換算率が低下してしまうため、FOP修行ではどうしても費用が高くついてしまいます。
3-1-3 FOP修行にかかる費用
航空券は条件や発着空港、空路などによって費用が変わるので精密に金額を算出するのは難しいです。しかし実際にFOP修行を行った人からは、費用目安は50~100万程という声が多いので、参考にしておきましょう!
費用を少しでも抑えるためには、費用に見合ったマイル換算率のフライトを利用しましょう。FOP修行には、50,000FOPを貯めるための精密な計算が欠かせません!国内線に限らず、国内線と国際線を組み合わせた空路なども検討して、費用効果の高いFOP修行プランを考えてみて下さい。
3-1-4 FOPがおすすめな人
これまで紹介した通り、FOP修行を行うには、潤沢な予算と効率良くFOPを貯めるためのJAL便に対する知識が必要です。そのためFOP修行は、どちらかと言えば上級者向けだということが分かりますね。
・JAL便のシステムに詳しい
・FOP換算率について熟知している
・できる限り短い期間・フライトで解脱したい
このような人は、FOP修行に向いていると言えるでしょう。
3-2 回数
続いて、回数修行について紹介していきます。
回数修行では、搭乗回数によるJGC入会条件を満たして解脱を目指します。搭乗回数を増やすためだけに何度もフライトを繰り返すため修行感が強いですが、FOP修行と比べると単純で、実際に回数修行で解脱している人も多いです。
ここからは、回数修行のルールや、メリット・デメリット、費用、回数修行がおすすめの人の特徴について解説していきます。
3-2-1 回数のルール
回数修行の解脱条件は、50回以上の搭乗(内25回以上はJALグループ便に搭乗)かつ15,000FOPの獲得。50回以上搭乗していれば15,000FOPのノルマは達成できますし、プレゼントキャンペーンを利用すればさらに確実です!
搭乗回数50回というのは空路や移動距離に関係なく、片道のフライト1回で搭乗1回とカウントされるため、往復なら25フライトで達成可能です。
単純にフライト回数を数えるだけなので、比較的簡単に行えるJGC修行と言えるでしょう。
3-2-2 回数のメリットとデメリット
回数修行のメリットは、距離に関係なく1フライトでカウントされるという点。仕事柄飛行機を使う出張が多いという人などは、比較的回数修行の方が達成しやすいでしょう。
デメリットは、FOP修行と比較すると時間がかかってしまう点です。回数修行を行う場合、コストが比較的低い近距離のフライトを繰り替えすケースが多いですが、近距離フライトは本数が少ないため、朝便と夜便を利用するため1往復に1日かかってしまうこともあります。
3-2-3 回数修行にかかる費用
短距離フライトでの回数修行を行う場合、費用によって総額コストが大きく変わってきます。
東京・羽田ー名古屋・中部間で先得割引を利用した最安値が片道(1搭乗)6,300円です。(2021年5月現在)50回フライトを繰り返すと315,000円で条件を達成できる計算になりますね。
FOP修行に比べると、比較的コストを抑えて解脱まで辿り着くことができるでしょう。
3-2-4 回数がおすすめな人
下記に当てはまる人は、回数修行がおすすめです。
・費用を抑えてJGC修行を解脱したい人
・出張など、仕事でも頻繁に飛行機を利用する人
・搭乗回数をかせぐためだけのフライトを苦に思わない人
搭乗回数を稼ぐためだけのフライトを虚しく感じる人も少なくはありません。また、何度も利用していると添乗員さんに顔を覚えられて気恥ずかしくなるという人も。電車のように手軽に搭乗できる訳ではないので、疲弊することもあるでしょう。
それでも費用を抑えてJGC修行をしたい人や、飛行機に乗ることを苦に思わないという人は、回数修行が向いていると言えます。
4. 効率よく修行するためのポイントとは?ルートも紹介!
最後にJGC修行を効率良く行うポイントや、おすすめのルートを紹介。これからJGC修行を始める人は参考にしてみて下さいね。
4-1 国内線は羽田から沖縄(那覇)など、距離を考えた路線を選ぶ
FOP修行を行う場合、できるだけ長い路線をFOP換算率の高い国内線で利用するのがおすすめ。王道のFOP修行ルートは羽田ー沖縄間。普通席・運賃1で搭乗した場合、2,368FOPを1回のフライトで獲得できます。
JAL公式ホームページから、搭乗した際にどれ位のFOPが獲得できるのか確認できます。最寄りの空港から最も多くのFOPを獲得できる路線を探してみましょう。
4-2 国際線はシンガポールやクアラルンプールなどのアジア線がおすすめ
国際線でFOP修行する場合は、FOP換算率の高いアジア・オセアニア線を利用しましょう。シンガポール、マレーシア、シドニー、メルボルンなどに向かう路線が人気です。
その他、ウラジオストク線もFOP換算率1.5倍なので検討してみてはいかがでしょうか。
4-3 回数修行がしたい人はホッピングツアーを検討してみる
ホッピングツアーとは、JALパックで提供されている奄美諸島から沖縄までの島々を渡るというツアー。離島を巡る度に搭乗するため、1度のツアーで最低8回最高14回搭乗することができます。1泊2日、もしくは2泊3日で参加できるツアーなので、短期間で搭乗回数を稼ぎたいという人は利用するべきでしょう。
2021年5月の東京発ホッピングツアー1泊2日14フライトコースの最安値は130,300円。沖縄についてから14回のフライトをするため、発着空港までのフライトも加えると16回搭乗できます!3回ツアーに参加すると計48回搭乗した事になるので、最安値で予約した場合390,900円に1往復分のフライトを加えれば条件達成です。
費用については出発する空港、プラン、時期によっても変動するので、ご自身でチェックしてみて下さいね。
4-4 キャンペーンを活用して上手にポイントを貯める
2021年は「JALカード会員限定 初回搭乗FLY ONポイントボーナスキャンペーン」と「JAL CLUB EST会員限定ボーナスFLY ONポイント」の実施が確定しています。
「JALカード会員限定 初回搭乗FLY ONポイントボーナスキャンペーン」では5,000FOP、「JAL CLUB EST会員限定ボーナスFLY ONポイント」では2,000FOP、併用すれば7,000FOPが1度のフライトで貯まります。
JAL公式ホームページでキャンペーン情報をチェックしておくのもお忘れなく。
まとめ JGCはメリットがいっぱい!マイル修行で上級会員を目指そう
JALヘビーユーザーにとって魅力がたくさん詰まったJGC。JGC修行をしてでも会員になりたいという人がいるのも頷けますよね。JGC修行はFOP修行・回数修業、それぞれのメリットデメリットを把握して自分に合った方法で行いましょう。
JALユーザーにとってステータスともとれるJGC会員を目指して、JGC修行を効率よく計画してみて下さいね。