近年、新型コロナウイルスの感染防止としての観点もあり、キャッシュレス決済が急速に普及しています。2022年1月から、ゆうちょ銀行でも小銭の預け入れや引き出しに手数料がかかるようになり、キャッシュレス化を後押しする形になっています。そんな中で、一言で「キャッシュレス決済」と言っても、さまざまなものがあります。
ここでは、そんなさまざまなキャッシュレス決済の概要から還元率までを徹底解説していきます。ぜひ参考にして、お得なキャッシュレス生活を送りましょう。

この記事は下記のような人におすすめです!
- 還元率の高いキャッシュレス決済を知りたい
- 各キャッシュレス決済の違いを理解し、お得に使いたい
1 キャッシュレス決済とは

キャッシュレス決済とは、その名の通り、「キャッシュ」つまりは、「現金」を使わない決済手段です。
キャッシュレス決済にはさまざまなものがありますが、スマホ決済とカード決済があります。スマホ決済の中には、Apple PayやGoogle Payなどの非接触決済やPayPayやLINE PayなどのQRコード決済があります。また、カード決済の中には、クレジットカード決済や、連携させた銀行口座から即座に引き落とされるデビットカードや事前にチャージをして利用するプリペイド決済があります。
ここでは、そんなキャッシュレス決済のメリットやデメリットについて解説していきますので、しっかりと理解をしてお得にキャッシュレス決済を使って買い物をしましょう。
1-1 キャッシュレス決済のメリット
キャッシュレス決済を使えば、レジで小銭を数えることなく、カードやスマホを使ってスムーズに決済を行うことができます。ATMや銀行で現金を下ろす手間も省くことができるので、お金を下ろす手間や手数料を節約できます。また、キャッシュレス決済を使えば、ポイント還元を受けることができます。
還元率は、キャッシュレス決済の種類によって異なりますが、現金での支払いでは全く還元を受けることができないので、キャッシュレス決済を使った方がお得に買い物ができます。キャッシュレス決済の還元によって獲得したポイントも次回の決済で利用できることが多いので、ポイントが使いやすいのも嬉しいですね。
さらに、キャッシュレス決済を使えば、家計の管理がしやすくなります。最近では、無料の家計簿アプリでもさまざまなクレジットカードや電子マネーを連携させることができ、自動で家計簿を作成してくれます。レシートなどを財布に溜め込んで、家計簿を書く必要がないので、財布も整理され手間も大きく省くことができます。
このように、キャッシュレス決済を使えば、さまざまなメリットがありお得にそして楽に決済を行うことができます。
1-2 キャッシュレス決済のデメリット
キャッシュレス決済は、非常に便利なものですが、デメリットもあります。まずは、現金でしか支払いできない店舗がまだあり、そういった店舗では決済ができないことです。近年、キャッシュレス化が進んできているとはいえまだまだ現金払いのみの店舗も多いです。銭湯やラーメン屋などの自動券売機で券を購入するようなお店は、キャッシュレス決済が使えるようなお店は少ないです。こういった店舗が、キャッシュレス化になるのは、もう少し時間がかかりそうです。
また、高齢者などのデジタル機器の取り扱いに慣れていない人が利用しづらいというのも大きなデメリットです。近年の急激なIT化により生まれたキャッシュレス決済は、長年現金での決済が主流の時代の中で生きてきた高齢者にとっては対応しがたいかもしれません。キャッシュレス決済は、インターネットの中にお金を預けるわけですから、当然不正利用やハッキングのリスクは付き物です。そういった面では、自分の手元に現金がある方が、安心だと思う方も多いかもしれません。
しかし、いくつかのデメリットはあるものの、キャッシュレス決済はお得にスムーズに決済ができるので、しっかりとデメリットを理解した上で活用していきましょう。
2 キャッシュレス決済の還元率【クレジットカード】

ここからは、キャッシュレス決済の中でも、クレジットカード決済について解説していきます。使用するクレジットカードによって、還元率の違いや特徴があるので、わかりやすく比較していきます。また、それぞれのクレジットカードのお得な使い方についても解説していきます。
2-1 楽天カード
楽天カードは、楽天カード株式会社が発行するクレジットカードで、年会費は永年無料です。基本還元率は1%で、100円の利用ごとに1ポイントが還元されます。月額の利用額の合計に対し、100円で1ポイントの還元になります。還元されるポイントは楽天ポイントで、さまざまな楽天サービスや街の提携店舗で1ポイント1円相当として利用することができます。
また、楽天カードは楽天市場で利用するといつでも3%の還元を受けることができます。ただし、楽天市場で+2%還元となる分は期間限定の楽天ポイントとして還元されます。通常の楽天ポイントは有効期限が1年あり、さらにその間に一度でもポイントを獲得すれば、全てのポイントの有効期限が延長されます。定期的に楽天ポイントを獲得している人は、特に有効期限を気にする必要はないのですが、楽天市場で+2%分として還元される期間限定ポイントは注意が必要です。
この期間限定ポイントは、有効期限が獲得した月の翌月末日の23時59分までなので、期間限定ポイントは溜め込まず必ず使い切るようにしましょう。期間限定ポイントは、普通に楽天ポイントを提携店舗で利用すれば、自動的に優先的に利用される仕組みになっているので、特に期間限定ポイントを使うための設定をする必要はありません。
このように、楽天カードは年会費無料のクレジットカードでありながら、楽天市場ではいつでも3%の還元を受けることができるなど、高い還元率を誇っています。入会キャンペーンとして、多くの楽天ポイントがもらえるキャンペーンもよくやっているので、ぜひチェックしてみてください。
2-2 セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード(以下セゾンカード)は実質年会費が無料のクレジットカードです。実質無料というのも、初年度の年会費は無料で、翌年以降は1,100円(税込)かかりますが、1年間の間に一度でも利用があれば、年会費は無料になります。定期的にセゾンカードを使っていれば、永年無料でセゾンカードを持つことができます。
基本還元率は0.5%と平均的ですが、QUICPay加盟店での支払いでいつでも最大3%の還元を受けることができます。QUICPayは加盟店が非常に多く、コンビニやスーパー、マクドナルドなどのさまざまな店舗で利用することができます。
還元されるポイントは永久不滅ポイントで、有効期限がなく失効する心配のないポイントです。この永久不滅ポイントは、Amazonギフト券やPontaポイントなどの他社ポイントに変換したり、クレジットカードの支払い分に充てたりすることができ便利です。
また、カードに番号が記載されていないナンバーレスのカードになるので、番号をみられて不正利用されるといった心配がないのも嬉しいポイントです。
QUICPayを頻繁に利用する人には、非常におすすめのカードになるのでぜひチェックしてみてください。
2-3 JCBカードW
JCBカードWは、18歳から39歳の方のみが入会可能で、年会費は永年無料のクレジットカードです。通常のJCBカードはポイント還元が1000円で1ポイントなのに対し、JCBカードWは1000円で2ポイントと2倍の還元率となっています。
また、提携店舗で利用することで、ポイント倍率が3倍以上になることもあります。例えば、スターバックスでは10倍、Amazon.co.jpでは7倍、セブンイレブンでは3倍の還元になります。ポイントの還元は、月額の利用額に対して還元ポイントが算出されます。
還元されるポイントはOkiDokiポイントで、カードの支払いに充てたりAmazonで利用したりすることができます。交換レートはサービスにより異なり、カードの支払いに充てる場合は、1ポイント3円として利用ができ、Amazonでの利用では、1ポイント3.5円として利用できます。スターバックスカードへのチャージは、1ポイント4円相当としてチャージができるので、よくスターバックスを利用する人には、おすすめのポイント利用方法です。
39歳までに入会をすれば、40歳以降も年会費無料でJCBカードWを持つことができるので、ぜひ入会を検討してみてはいかがでしょうか。
2-4 ローソンPontaプラス
ローソンPontaプラスは、年会費無料のクレジットカードでローソンでの利用で、お得にPontaポイントを貯めることができます。基本還元率は200円で2ポイントの1%で、全国のマスターカード加盟店で利用することができます。
ローソンでの還元率は、時間帯により異なり、通常時は0時から15時59分までは200円で2ポイントの還元ですが、16時から23時59分までは還元率が2倍になり200円で4ポイントの還元になります。毎月10日、20日は、ローソンアプリからエントリーすることで、0時から15時59分までは200円で6ポイント、16時から23時59分までは、200円で12ポイントの還元を受けることができお得です。
また、既にPontaポイントをPontaカードで貯めている人も、ポイントの移行が可能なので、ポイントを一つのカードで管理することができます。
Pontaポイントを貯める方法として、ポイントサイトワラウを使うのもおすすめです。ポイントサイトワラウでは、アンケートの回答やポイントサイトを経由したお買い物をすることで、ポイントを貯めることができます。ポイントサイト内で貯めたポイントは、Pontaポイントにも交換可能なため、ぜひ試してみてください。
3 キャッシュレスの還元率【スマホ決済】

ここまでは、キャッシュレス決済の中でも、カード決済であるクレジットカードについて解説をしてきましたが、ここからはスマホを使ったスマホ決済について解説していきます。
スマホ決済を使えば、クレジットカードを持ち歩く必要がないので非常に便利です。
ここでは、さまざまなスマホ決済の還元率や特徴について解説していきます。
3-1 楽天Pay
楽天Payは、楽天グループが提供するバーコード決済アプリです。基本還元率は1%で、100円の決済に対して1ポイントの楽天ポイントが還元されます。楽天カードから、楽天キャッシュと言われる残高にチャージをすることで、0.5%の還元が受けられます。その楽天キャッシュから決済を行うことで、最大1.5%の還元を受けることができます。
また、楽天ポイントカードの加盟店では、楽天ポイントカードを提示することで楽天ポイントの還元を受けることができます。還元率は店舗により異なりますが、最大で1%の楽天ポイントが還元されるので、楽天Payでの決済と合わせて、最大2.5%の還元を受けることができます。
また、楽天Payアプリは楽天ポイントを使って支払った分に対しても、100円で1ポイントの還元が受けられるのは嬉しいポイントです。通常ポイントに比べて用途が限られる期間限定ポイントを利用できるのは非常に便利です。
3-2 PayPay
PayPayは、利用できる店舗が急速に増えており利便性が高まっています。基本還元率は、PayPayステップといって前月の利用金額や利用回数によって、0.5%〜1.5%の還元率になります。還元されるポイントはPayPayポイントになります。PayPayポイントには有効期限がないため、安心して利用することができます。PayPayあと払いを利用すれば、さらに1%の還元を受けることができお得です。
また、手数料無料でPayPay残高を他のアカウント残高に送金ができます。友人とご飯にいったときの割り勘の際や、家族に送金する際にも便利です。
PayPayはお得なキャンペーンも頻繁に開催されているので、ぜひチェックしてみてください。
3-3 au PAY
au PAYは基本還元率は0.5%で、200円ごとに1ポイントのPontaポイントが貯まります。さらに、au PAYカードからチャージを行うことで、100円に付き1ポイントのポイント還元を受けることができます。ゴールドカードであれば、さらに1%の還元を受けることができます。また、Pontaポイント加盟店で決済を行うことで、店舗によって還元率は異なりますが200円で1ポイントのPontaポイントが貯まる店舗なら、一度の決済で最大3%の還元を受けることができます。
au PAYはauユーザーでなくても誰でも利用することができるので、ぜひ活用してみてください。
3-4 LINE Pay
LINE Payは、私たちが普段連絡ツールとして利用するLINEアプリから利用することができるので、新たにアプリをインストールする必要はありません。LINE Payは、クレジットカードを登録して決済を行うチャージ&ペイを利用した場合のみ0.5%のLINEポイントの還元を受けることができます。ここに登録できるクレジットカードは、Visa LINE Payクレジットカードか三井住友カードが発行するVisaブランドのカードのみとなりますので注意が必要です。銀行口座からのチャージも可能ですが、ポイント還元を受けることはできません。
しかし、LINEに登録している人なら誰でも利用可能であり、LINEの友達にも簡単に送金ができるのは嬉しいポイントです。
4 キャッシュレス決済でもっとお得にお買い物を
キャッシュレス決済は、現金を持ち歩く手間が省けるだけでなく、簡単にお得に決済を完結させることができます。
クレジットカードや、スマホ決済アプリによっては、新規入会キャンペーンを行っていることも多いので、ぜひチェックしお得にキャッシュレス生活を送ってみてください。