ゴールデンウイークなどの長期の休みに、旅行を計画しているという方も多いのではないでしょうか。そして、交通手段として車を利用することもあるでしょう。
遠出をするのであれば、高速道路の料金なども気になるところですよね。そこで今回は、高速道路をお得に利用したい人向けに、軽自動車の料金や軽自動車限定のお得な利用方法、さらに軽自動車以外も含めて高速道路をお得に利用する方法について詳しく説明していきます。この記事を参考に、次回の旅をお得に楽しんでみてくださいね。
この記事は下記のような人におすすめです!
- 高速道路の軽自動車の料金を知りたい
- お得に高速道路を利用する方法を知りたい
1 高速道路の料金は車種区分によって異なる
高速道路の料金は「軽自動車等」「普通車」「中型車」「大型車」「特大車」という車種区分がされていて、それぞれ金額が異なります。
ここからは、車種区分別にそれぞれ説明していきましょう。
1-1 軽自動車の料金
「軽自動車等」の車両区分に含まれる自動車の種類は「軽自動車」と「二輪自動車(側車付きを含む)」。
代表的な車種番号等は、下記のとおりです。
- 軽貨物自動車(例)4ナンバーの車両
- 軽乗用自動車(例)5ナンバーの車両(※黒ナンバーの営業車も含む)
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本では、車両区分によって1kmあたりの高速料金が変わり、軽自動車の場合は、普通自動車の1kmあたりの料金×0.8に設定されています。
この金額に、長距離割引や固定額などが加算された額となるのです。
(例)
- 普通車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金1,150円
- 軽自動車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金950円
上記のとおり、軽自動車の方が200円安い計算となります。
1-2 普通車の料金
「普通車」の車両区分に含まれる自動車の種類は下記のとおりです。
- 小型自動車(二輪自動車及び側車付き二輪自動車を除く)
- 普通乗用自動車
- トレーラ(けん引軽自動車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)
また、「普通車」の代表的な車種番号等は下記のとおりとなっています。
- 小型貨物自動車(例)4ナンバーの車両
- 小型乗用自動車(例)5または7ナンバーの車両
- 普通乗用自動車(例)3ナンバーの車両(※緑ナンバーの営業車も含む)
そして、普通車の高速料金の計算方法は、下記のとおりです。
<「普通車」の高速料金の計算方法>
(150円+距離×1kmあたりの料金)×1.1(消費税)
(※端数については4捨5入し10円単位)
1kmあたりの料金は「普通車」は24.6円となっており、東京・大阪の大都市近郊区間では普通車29.52円、恵那山トンネル・飛騨トンネルといった長大トンネル区間では普通車39.36円の特別料金が設定されています。
※ETC車については、長大トンネル区間ではトンネル区間料金割引が実施されいてる。割引後の普通車1kmあたりの料金は24.6円
また、100kmを超える長距離を走行する場合、100kmから200kmの部分については25%割引、200kmを超える部分については30%割引となります。
1-3 中型車の料金
「中型車」の車両区分に含まれる自動車の種類は下記のとおりです。
- 普通貨物自動車
(車両総重量8t未満かつ最大積載量5t未満で3車軸以下のもの及び被けん引自動車を連結していないセミトレーラ用トラクターで2車軸のもの)
- マイクロバス
(乗車定員11人以上29人以下で車両総重量8t未満のもの)
- トレーラ
(けん引軽自動車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両及びけん引普通車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)
また、「中型車」の代表的な車種番号等は「普通貨物自動車(例)1ナンバーの車両」。
中型車の高速料金については、普通車の1.2倍の比率となっています。特に長距離を走る場合、想定より高い金額になる可能性もあるので、車体のサイズなどをしっかり確認し、どの車両区分に当てはまるかチェックしておくことが大切です。
(例)
- 普通車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金1,150円
- 中型車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金1,350円
1-4 大型車の料金
「大型車」の車両区分に含まれる自動車の種類は下記のとおりです。
- 普通貨物自動車
(車両総重量8t以上又は最大積載量5t以上で3車軸以下、及び車両総重量25t以下(ただし、最遠軸距5.5m未満又は車長9m未満のものについては20t以下、最遠軸距5.5m以上7m未満で車長が9m以上のもの及び最遠軸距が7m以上で車長9m以上11m未満のものについては22t以下)かつ4車軸)
- バス
(乗車定員30人以上又は車両総重量8t以上の路線バス、及び車両総重量8t以上で乗車定員29人以下かつ車長9m未満のもの)
- トレーラ
(けん引普通車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引中型車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両及びけん引大型車(2車軸)と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)
また、「大型車」の代表的な車種番号等は下記のとおりとなっています。
- 普通貨物自動車(例)1ナンバーの車両
- 路線バス(例)2ナンバーの車両
- そして、大型車の高速料金については、普通車の1.65倍の比率となっています。
- 普通貨物自動車(例)1ナンバーの車両
- 路線バス(例)2ナンバーの車両
(例)
- 普通車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金1,150円
- 大型車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金1,790円
1-5 特大車の料金
「特大車」の車両区分に含まれる自動車の種類は下記のとおりです。
- 普通貨物自動車
(4車軸以上で、大型車に区分される普通貨物自動車以外のもの) - トレーラ
(けん引中型車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引大型車と被けん引自動車との連結車両で車軸数の合計が4車軸以上のもの及び特大車がけん引する連結車両) - 大型特殊自動車
- バス(乗車定員30人以上のもの、または車両総重量8t以上で車長9m以上のもの(いずれも路線バスを除く)
また、「特大車」の代表的な車種番号等は「普通貨物自動車(例)1ナンバーの車両」です。
なお、特大車の高速料金については、普通車の2.75倍の比率となっています。
(例)
- 普通車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金1,150円
- 特大車で「三郷(常磐道)~谷田部」を走った場合…高速料金2,870円
高速道路料金の車種区分を知りたい。| NEXCO中日本
高速道路の車種区分 | ドラぷら(NEXCO東日本)
料金の計算方法を教えてください。 | NEXCO中日本
2 軽自動車を利用するメリット
高速道路の料金は「軽自動車等」「普通車」「中型車」「大型車」「特大車」の車両区分ごとに異なることがわかりました。
では、高速道路で軽自動車を利用するメリットは、具体的にどういったことなのでしょうか。
2-1 普通車や大型車よりも料金が安い
前の章で説明してきたように、普通車や大型車よりも高速料金が安いことが大きなメリットです。
普通車や大型車の場合と比べ、どのくらい料金に差があるのか紹介していきましょう。
<練馬ICから沼津ICまでの区間>
- 軽自動車で走った場合…高速料金…3,890円
- 普通車で走った場合…高速料金4,820円
- 大型車で走った場合…高速料金7,850円
<練馬ICから京都南ICまでの区間>
- 軽自動車で走った場合…高速料金…9,460円
- 普通車で走った場合…高速料金11,690円
- 大型車で走った場合…高速料金19,290円
<練馬ICから福岡ICまでの区間>
- 軽自動車で走った場合…高速料金…19,140円
- 普通車で走った場合…高速料金23,760円
- 大型車で走った場合…高速料金39,100円
上記のとおり、走る距離が長くなるほど、料金の差が明確になります。この差は、何かとお金がかかる旅行中は大きなものですよね。
2-2 休日割引を利用できる
軽自動車を利用するメリットとして、休日割引を利用でき、お得であることも挙げられます。
<割引適用区間>
NEXCO3社が管理する全国の高速自動車国道と一部の一般有料道路(新湘南バイパス、圏央道(久喜白岡JCT~木更津JCT)、西湘バイパス、東富士五湖道路、小田原厚木道路、伊勢湾岸道路、東海環状自動車道など)。
※首都圏・京阪神圏の大都市部区間並びに名古屋第二環状自動車道は割引の対象外
※大都市部区間と地方部区間を連続して走行した場合は、地方部区間分のみ割引
※対象路線図の地方部区間が対象※圏央道等の大都市部区間・京葉道路・第三京浜道路・ 横浜新道・横浜横須賀道路・第二神明道路・沖縄道・南阪奈道路・関門トンネル・堺泉北道路・安房峠道路は対象外
<割引条件>
- ETCが整備されている入口インターチェンジをETC無線通信により走行した場合
- 土日祝日(※ゴールデンウイーク、お盆および年末年始期間を除く。)の0時~24時の間に対象道路を走行した場合
<割引率>
地方部区間…約30%割引
(適用例)
- 土日祝日に高速道路を通行した場合
- 平日夜から高速道路を通行し、土日祝日に高速道路を出た場合
- 土日祝日から高速道路を通行し、日付が変わって平日に高速道路を出た場合
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高速道路簡易料金表 | NEXCO中日本
休日割引 | ETC割引 | 料金割引のご案内
3 さらに高速道路をお得に利用する方法
高速道路は、軽自動車で乗ると料金が安くなってお得ですが、さらにお得に利用する方法があります。具体的にはどういったことでしょうか。
3-1 ETC深夜割引を利用(約30%お得)
高速道路を深夜に利用する場合、ETCを使用した場合限定で、割引が行われています。
<割引適用区間>
NEXCO3社が管理する全国の高速自動車国道と一部の一般有料道路(新湘南バイパス、圏央道、西湘バイパス、東富士五湖道路、小田原厚木道路、伊勢湾岸道路、東海環状自動車道など)
※対象路線図の地方部区間及び大都市部区間が対象
※京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路・第二阪奈道路・関門トンネル・安房峠道路は対象外
※第二神明道路は大型車・特大車のみが対象
<割引条件>
- ETCが整備されている入口インターチェンジをETC無線通信により走行した場合
- 0時~4時までの間に対象となる道路を走行した場合
※ETC時間帯割引の適用条件となる日時の判定は入口または出口料金所の通過時刻で判定する
※距離・回数・曜日の制限はない
※深夜割引と休日割引の両方の適用条件を満たす走行の場合、割引額の大きいものが適用される(重複して適用されない。
※深夜割引と平日朝夕割引の両方の適用条件を満たす走行の場合、深夜割引が適用される(重複して適用されない)
<割引率>
約30%割引
(適用例)
- 0時~4時に高速道路を通行した場合
- 0時から高速道路を通行し、0時~4時の間に高速道路を出た場合
- 0時~4時から高速道路を通行し、4時以降に高速道路を出た場合
- 0時前から高速道路を通行し、4時以降に高速道路を出た場合
3-2 平日朝夕割引(約30~50%お得)
ETC限定で平日朝夕割引も実施されています。
<割引適用区間>
NEXCO3社が管理する全国の高速自動車国道と一部の一般有料道路(新湘南バイパス(茅ヶ崎海岸~茅ヶ崎JCT)、圏央道(久喜白岡JCT~木更津JCT)、西湘バイパス、東富士五湖道路、小田原厚木道路、伊勢湾岸道路、東海環状自動車道など)。
ただし、首都圏・京阪神圏の大都市部区間は割引の対象外。なお、新湘南バイパスでは、茅ヶ崎海岸~茅ヶ崎JCT間と圏央道を連続走行した場合にのみ適用され、地方部区間が割引の対象
<割引条件>
- ETCマイレージサービスに事前登録されたETCクレジットカードまたはETCパーソナルカードを利用して対象となる道路を走行した場合
※既にETCマイレージサービスに登録をされている方の手続きは不要 - ETCが整備されている入口インターチェンジをETC無線通信により走行した場合
- 祝日を除く月~金曜日の6時~9時までの間または17時~20時までの間に入口または出口料金所を通過した場合
※ETCマイレージサービスに事前登録されたカードごとに午前・午後それぞれ最初の1回まで(2回目以降は対象外)
※距離制限(100km相当分)がある
※出口料金所では通常料金が表示され、マイレージポイントではなく、還元額(無料走行分)が翌月20日に付与される仕組み
なお、「平日朝夕割引」の必須条件となっている「マイレージサービス」は、登録料も年会費も無料で、ETCでの支払い金額に応じてポイントが貯まるサービスです。
貯まったポイントは還元額に交換し、通行料金の支払いに利用できるので、高速道路をよく利用する方におすすめのサービスだと言えるでしょう。
申し込みは「ETCマイレージサービス」の公式サイトから登録できます。ETCをお手元に用意して、登録を進めてくださいね。
3-3 割引プランを利用
「速旅」や「ドラ割」等の割引プランを利用するとさらにお得になります。
該当の区間、割引料金(割引率等、実際の例をあげて説明)、注意点等を説明。
<速旅(はやたび)>
高速道路が定額乗り放題になるNEXCO中日本のお得なドライブ旅行商品(高速道路周遊パス)のこと。
高速道路が定額料金で周遊エリアが乗り放題になる「高速道路周遊パス」、観光施設や宿泊施設もセットになったタイプなど、さまざまなプランがあります。
平日のみの利用期間で申込をした場合、高速道路周遊パスの販売価格の15%のETCマイレージサービスのポイントが追加付与されます。
<ドラ割>
NEXCO東日本が提供する事前予約型のETC料金割引を中心として、サービスエリア・パーキングエリアでのオトクな情報、オフィシャルカード「E-NEXCO pass」のポイントサービスなど、ドライブユーザーが色々な場面で「ドライブ旅行」を「割安」に楽しむためのサービスの総称を「ドラ割」と呼んでいます。
さまざまなプランが用意されていて、例えば「東北観光フリーパス」は、対象エリア内の高速道路が定額で乗り降り自由になり、対象の観光施設などの割引サービスもあります。
乗り放題というのはかなりお得ですよね。
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平日朝夕割引 | ETC割引 | 料金割引のご案内
ETC 平日朝夕割引 | ドラぷら(NEXCO東日本)
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速旅(はやたび) | ETCマイレージサービスのポイントプラスキャンペーン
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まとめ
高速道路を利用する際は、車両区分によって料金が異なるため、一番小さいサイズの軽自動車を利用すれば、高速料金はお得になります。
これに加えて、深夜や休日などのETC割引も活用すれば、さらに高速料金は安く抑えられるでしょう。なお、適用条件などもあるので、事前にしっかり確認しておくことも大切です。
旅行等で高速道路を利用する機会のある方は、この記事を参考にお得に高速道路を利用してみてくださいね。