SFC修行をという言葉をご存知ですか？
SFCとは、ANAが発行する「Super Flyers Card（スーパーフライヤーズカード）」の略称で、所有しているだけでANAの上級会員と同等の待遇が受けられるという特別な1枚になっています。その分、発行には厳しい条件が課せられており、そんなSFCを手に入れるための努力を「修行」と呼んでいるのです。
そのほかにも「ダイヤモンド修行」という言葉もあります。こちらは、ANA上級会員の最高峰である「ダイヤモンドサービス」メンバーを目指す道のりを表現した言葉です。ダイヤモンドを目指すためには、多くのポイントを獲得する必要があり、まさに「修行」という表現がぴったりの難易度になっています。
この記事ではANAの各ステータスの概要、SFC修行とはどんなものか、ダイヤモンド会員になる方法を詳しく紹介します。少ない労力でダイヤモンド会員になりたい方は記事を参考にして、SFC修行を始めてみてください。
この記事は下記のような人におすすめです！
- ANAのダイヤモンド会員になる条件を知りたい
- SFC修行の概要、効率的にダイヤモンド会員になる方法を知りたい
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1 ANAマイレージクラブとは
ANAマイレージクラブはANAの利用などを通じて、マイルを貯められるプログラムのことです。専用ページで保有マイルを確認できたり、買い物で貯まったマイルを商品に交換できたり、航空券購入に利用できたりと飛行機利用が多い方へのメリットが多いです。
ANAマイレージクラブには、会員ランクがあり、ランク別にそれぞれ特典も違います。具体的な特徴の違いと獲得ポイント数は次のとおりです。
ランク | 条件と特典 |
ダイヤモンド | 年間10万ポイント獲得 |
プラチナ | 年間5万ポイント獲得 |
ブロンズ | 年間3万ポイント獲得 |
座席クラスのアップデートや先行予約、座席指定・空席待ちの優先などのサービスが受けられます。
また、SFC修行によって会員ランクを上げる方法もあります。SFC修行とはSFC（スーパーフライヤーズカード）を使って、ポイントを効率よく獲得し、ランクを上げることです。飛行機を有効活用し、特典を受け取るために行います。
2 ANAステータスが決まる条件
ステータスは年間の搭乗で獲得したポイントとライフソリューションの利用で決まります。会員の条件を簡潔にまとめました。
| ブロンズ会員 | 年間3万ポイントライフソリューション利用3条件達成 |
| プラチナ会員 | 年間5万ポイントライフソリューション利用3条件達成 |
| ダイヤモンド会員 | 年間10万ポイントライフソリューション利用3条件達成 |
羽田空港と伊丹空港の往復2,480ポイントを1つの基準とすると国内旅行中心の場合でもブロンズ会員の条件は十分達成可能です。遠距離移動になるとプラチナ会員やダイヤモンド会員に昇格できます。
基本的な条件は表のとおりですが、その他も細かい条件が多々あります。その細かい条件と具体的にどれくらいの飛行機利用で、条件を達成できるかを見ていきましょう。
2-1 ANAブロンズ会員になるための条件
ブロンズ会員になるためには年間の獲得プレミアムポイントが3万ポイント以上必要で、そのうちANA航空便の利用分が1万5,000ポイントである必要があります。
また、ANAゴールドカードかANAカードプレミアムを持っている場合、年間プレミアムポイントが3万ポイント以上あればANA航空便の利用が1万5,000ポイントに満たない場合でも、ブロンズ会員の条件達成です。
ライフソリューションサービスの利用が多い方は下記条件をすべて満たすことでも達成できます。
- 年間獲得プレミアムポイント1万5,000
- ライフソリューションサービス利用数4以上
- ANAカード・ANA Payの決済の総額300万円
羽田空港から大阪伊丹空港までのプレミアムポイントは片道1,240ポイントです。往復で2,480ポイント貯まるので、1ヶ月に1回より多いペースで飛行機を利用する方は達成可能です。
飛行機以外のサービスでもポイントは貯まりますので、いろんな手段を駆使して、ポイントを積み上げていきましょう。
2-2 ANAプラチナ会員になるための条件
プラチナ会員になるための条件は年間の獲得プレミアムポイントが5万ポイント以上で、そのうちANAグループ運行便の利用分が2万5,000ポイント必要です。ブロンズサービスとは違い、ANA航空便の利用が条件に満たない場合はプラチナ会員になれません。
ライフソリューションサービスの利用が多い場合は下記全ての条件達成でも、プラチナ会員のステータスを獲得できます。
- 年間獲得プレミアムポイント3万
- ライフソリューションサービス利用数7以上
- ANAカード・ANA Pay決済の総額400万円
九州や北海道などへの遠方移動を多くする方や東京大阪間を月2回以上移動する方は1つ目の年間獲得プレミアムポイントの条件を達成できます。また、東京からニューヨークに移動する場合は往復で2万ポイント貯まるので、3往復で条件達成です。
2-3 ANAダイヤモンド会員になるための条件
ダイヤモンド会員になるための条件は年間の獲得プレミアムポイントが10万ポイント以上で、そのうちANAグループ航空便の利用が5万ポイント以上必要です。
ライフソリューションサービスの利用が多い場合は下記3つの条件達成でも、ダイヤモンド会員となります。
- 年間獲得プレミアムポイント5万
- ライフソリューションサービス利用数7以上
- ANAカード・ANA Pay決済の総額500万円
航空便でのポイントを5万ポイント達成しようとすると、東京大阪間を20往復以上する必要があるので、長距離移動を多くする人が達成しやすいランクです。
海外出張が多い場合や沖縄や九州、北海道と関東を行き来するケースが多い場合にステータス獲得を目指すといいでしょう。
羽田空港と那覇空港を往復したとすると約6,700ポイント貯まり、成田空港からニューヨークに行く方は5往復で年間獲得プレミアムポイントの条件達成です。
ANAマイレージクラブ | プレミアムメンバーサービス
ANA SKY Web | ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション
3 ANAのステータス別の特典
ANAのサービスではステータスごとに特典内容が違います。ステータスによる特典の違いをまとめた表が下記です。
| ブロンズ | ラウンジ利用、メンバー限定予約、優先チェックイン、フライトボーナスマイル付与、メンバー限定ギフト |
| プラチナ | ブロンズ会員のサービス |
| ダイヤモンド | プラチナ会員のサービス |
各ステータス毎の特典の違いを詳しくここから見ていきましょう。
3-1 ANAブロンズ会員の特典
ブロンズ会員の特典の1つ目は空港内のラウンジ利用が挙げられます。ANAやスターアライアンスのラウンジを使用でき、出発前の休憩や乗り継ぎでの休憩に活用できます。
2つ目の特典はメンバー限定の予約です。メンバー専用のサービスデスクや座席クラスのアップグレードができ、先行予約や空席待ちの優先、国内線座席指定の優先などの特典があります。
3つ目の特典は優先チェックインで、メンバー限定のチェックインカウンターから搭乗できます。空港での待ち時間を少なくできるので、体への負担が軽減できたり、無駄な時間を少なくできたりとメリット満載です。
その他特典としてはフライトボーナスマイルやメンバー限定ギフトが挙げられます。通常のフライトマイルに加えてボーナスマイルが付与され、ギフトではこだわりの商品と交換可能です。
ブロンズ会員にはその他も細かい特典が多数あり、空港を便利に活用できます。
ANAマイレージクラブ | 「ブロンズサービス」メンバーの特典
3-2 ANAプラチナ会員の特典
プラチナ会員はラウンジの利用やメンバー限定の予約・優先チェックインなどブロンズ会員の特典を利用できる他、国際線の事前座席料金の免除や国際先特典航空券・アップグレード特典の優先などが挙げられます。
専用保安検査場の利用や優先搭乗の案内、羽田空港駐車場の優先予約、マイカー・バレーの優待、空港で手荷物を優先して受け取れるなどプラチナ会員で受けられる特典は様々です。海外に行く方は多くのサービスを受けられるでしょう。
また、メンバー限定ギフトの内容もブロンズ会員より充実していて、8万プレミアムポイントで「ANA SUITE LOUNGE」の利用券と交換できたり、ライフスタイルマガジンと交換できます。ラウンジの利用は長距離の飛行機移動や搭乗回数が多い方には欠かせません。
このように、空港での時間をより快適に過ごすための特典が多く用意されています。
ANAマイレージクラブ | 「プラチナサービス」メンバーの特典
3-3 ANAダイヤモンド会員の特典
ダイヤモンド会員はプラチナ会員サービスに加えて、国際線手数料の免除、国内線特典航空券の空席待ちなどの特典があります。
フライトボーナスマイルの積算率も変化し、ダイヤモンド会員1年目は120%、継続2年以上は130%です。マイルの有効期限も延長され、失効しなくなる点もメリットです。
また、コンシェルジュサービスでは羽田空港や新千歳空港・伊丹空港・福岡空港・那覇空港での搭乗の際、コンシェルジュスタッフのサポートが受けられます。旅程の予約やビジネス文書などのコピーを依頼でき、時間を有効活用できる点がメリットです。
メンバー限定ギフトはオリジナルのネームタグや15万ポイント獲得で特別仕様ネームタグ・バゲージタグのプレゼント、ダイヤモンドサービスメンバー限定の選択式特典が用意されています。
プラチナ会員よりも一段上のサポートが受けられるので、飛行機利用が多い方や遠距離移動が多い方におすすめです。
ANAマイレージクラブ | 「ダイヤモンドサービス」メンバーの特典
4 ダイヤモンド会員になるためのSFC修行の裏技
ダイヤモンド会員を目指して、SFC修行する方がいますが、飛行機を利用しないとダイヤモンド会員になるのは難しいです。頻繁に利用する方がダイヤモンド会員になれるわけですが、ポイントが貯まりやすくなる方法はあります。
飛行機によく乗る方で、少しでも効率よくダイヤモンド会員になるための裏技をここでは紹介します。クレジットカードやポイント、スカイコインを上手に活用する方法です。
ただ飛行機に乗るだけの場合と裏技を活用した場合では獲得できるポイント数に差が出るので、ダイヤモンド会員を目指す方はぜひ知っておきましょう。
4-1 スカイコインを利用して航空券を購入
SFC修行の際はANA VISAワイドゴールドカードを利用し、スカイコインで航空券を購入する方法があります。この方法だと25万円程度でダイヤモンド会員になれます。
ANAマイルをスカイコインに交換できるんですが、5万ANAマイル以上あるとレートが最大の1.6です。レートを最大化することで、スカイコインを効率よく貯められます。
また、各種提携ポイントからスカイコインを貯めて、スカイコイン経由で航空券を買うことで、ダイヤモンド会員に近づきます。永久不滅ポイントやフォートラベルポイント・エポスポイント・ヤマダポイント・nanacoポイント・Gポイントなどが対象です。
航空券購入で貯めたマイルをスカイコインに交換するのが基本的な方法ですが、他のポイントからの交換も知っておくと役立ちます。いろんな手段を使って、スカイコインを貯めていきましょう。
4-2 ANAマイルを提携ポイントへ移行して期限を延長
ANAマイルには最後に利用した月から3年間という有効期限があり、何も対策しないでいると失効してしまいます。頻繁にANAを利用する方は問題ありませんが、3年間利用しない方もいるでしょう。そんな方が知っておきたい有効期限延長の技が提携ポイントへの移行です。
スカイコインに移行した場合、移行から12ヵ月が期限となっています。しかし、マイルを一度ポイントに交換し、そのポイントを再びマイルに交換することで、有効期限を実質延長できます。
ポイント交換時に若干ポイント数が減ってしまうものの、有効期限を3年〜5年伸ばせるので、マイルの有効期限を切らせたくない場合は活用しておきましょう。
また、2022年3月末までが期限のANAマイルとスカイコインの期限は公式サイトからの参加登録で、2023年3月末まで延長できます。まずは公式サイトで延長した後で、提携ポイントに移行するとより長く活用できるでしょう。
ANAマイレージクラブ | マイルからANA SKY コインに交換する方法
ANAマイレージクラブ | ポイントから交換する | マイルを使う
マイル・ANA SKY コイン 有効期限延長の参加方法
まとめ ダイヤモンド会員を目指してSFC修行を始めてみよう
SFC修行はダイヤモンド会員になるためのポイントを効率よく貯めることです。飛行機利用やポイント獲得の効率化で、素早いダイヤモンド会員への昇格を目指します。
ダイヤモンド会員になるとフライトボーナスマイル積算率が会員1年目は120%、継続2年以上は130%となり、マイルの有効期限も延長されるなどメリット満載です。コンシェルジュスタッフのサポートやダイヤモンド会員限定ギフトも受けられます。
効率よく会員ランクを上げるにはスカイコインを利用して、航空券を購入するのが基本的な方法です。マイルの有効期限を伸ばす裏技もあり、マイルやスカイコインの知識を事前に知っておくだけで、ポイント獲得が効率よくなります。
ダイヤモンド会員は飛行機を利用する人にとって、快適なサービスです。今回の記事で紹介した内容を参考に、ダイヤモンド会員を目指して、SFC修行を始めてみてくださいね。
