秋冬の行楽シーズンに、新幹線を利用して出かけるという方もたくさんいらっしゃるかと思います。新幹線の切符を購入する際、なんとなく現金で支払っているけど、「クレジットカードって使えるの?」と思ったこと、ありませんか。
そこで今回は、新幹線の切符をクレジットカードで購入する方法や、クレジットカードで乗車が可能かどうかについて分かりやすく説明していきます。
手段別の購入方法や注意点などもあわせて紹介していくので、次の旅行の際の参考にしてみてくださいね。
この記事は下記のような人におすすめです!
- 新幹線をクレカで利用可能か知りたい
- クレカを利用可能な購入方法を知りたい
1 新幹線の切符購入方法
新幹線の切符は、主に下記の4つの場所で購入できます。
- JR駅の窓口
新幹線の切符の購入方法として最も簡単なのが「きっぷうりば」です。「きっぷうりば」は「みどりの窓口」と呼ばれることもあり、一度は利用したことのある方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、JR東海では「みどりの窓口」ではなく「JR全線きっぷうりば」「新幹線きっぷうりば」などと表記されています。
窓口では、現金のほかにクレジットカードなどでの支払いにも対応しています。
- JR駅の券売機
JRの主要駅には、新幹線の切符が購入できる自動券売機が設置されています。指定席の購入もできる券売機は「指定席券売機」「多機能券売機」「みどりの券売機」といった名称になっているので、確認しましょう。
券売機も現金のほか、クレジットカードや交通系ICカードなどに対応しています。
- JRのインターネット予約サイト
JR各社が運営するインターネット予約サイトでも新幹線の切符の予約や購入が可能です。予約サイト限定の格安チケットも用意されているのでお得ですよ。
また、予約サイトは、クレジットカードでの支払いができます。
- 旅行会社
大手旅行会社でも新幹線の切符を購入できます。すべての店舗で販売しているわけではないので事前に確認しておきましょう。
旅行会社も、店舗が対応していれば、クレジットカードでの支払いが可能です。
2 新幹線の切符をクレカで購入する方法
新幹線の切符は、主に4カ所で購入できることがわかりました。新幹線は、乗車距離が長くなればなるほど切符の金額も上がるので、現金で支払うのは負担が大きい場合がありますよね。
新幹線の切符の購入はクレジットカードにも対応しているので、安心してください。では、新幹線の切符はどのように購入すれば良いのでしょうか。ここからは、購入方法を紹介します。
2-1 駅の窓口で購入する方法
新幹線の切符の購入方法にあまり慣れていない方や、料金や乗り換えなどについて聞きたいことがある場合は、「きっぷうりば」で購入することをおすすめします。「きっぷうりば」は「みどりの窓口」とも呼ばれている窓口のことです。
駅の窓口では、行き先と乗車・降車の日時を担当者に伝えるだけで切符を購入できます。お得な乗り換え方法なども相談できるので、迷った時は活用してみてください。
料金の計算も行ってくれるので、通常の買い物のように、クレジットカードで支払えば問題ありません。
- 購入期限…列車の出発直前まで購入可能
- 払い戻し可否…列車の出発前であれば払い戻しにも対応してもらえる
2-2 駅の券売機で購入する方法
駅の窓口で新幹線のチケットを購入するのは最も手軽ですが、特に休日などは、窓口には長蛇の列ができていることがあります。
そこで、駅の券売機であれば、窓口に並ばずにスピーディーに切符を購入することが可能です。
「みどりの券売機」なら、指定席・自由席などの購入、トクトクきっぷなどの購入、予約したきっぷの受け取りなどができます。
切符購入の操作方法は下記のとおりです。
<時刻表から購入する方法>
- 券売機の画面内にある「時刻検索からきっぷ購入」を選択する
- 発着駅、利用日時、人数などを入力し、「検索」を選択する
- 表示された列車の中から希望するものを選択後、「座席表から選ぶ」ボタンから、座席表(シートマップ)を確認。乗り継ぎ列車も合わせて予約可能。
- 画面の指示に従って支払う
<「指定席」・「自由席」から購入>
券売機内の「指定席」「自由席」メニューからも購入できます。購入は画面の指示に従ってください
- 購入期限…列車の出発直前まで購入可能
- 払い戻し可否…「みどりの券売機プラス」なら、オペレーターにつながるシステムになっていてるため、「呼び出しボタン」を押して、オペレーターの指示どおりに進めばOK
2-3 旅行会社で購入する方法
旅行会社では、JRの正規運賃の切符と、旅行商品(ツアー)の乗車票の2種類の新幹線の切符を購入できます。
正規運賃の切符の場合、JRから委託されて販売を代行している形となるので、切符自体は駅で購入するのと同様のものです。
しかし、ツアー商品の乗車票はパッケージツアーのチケットという扱いであり、それぞれの旅行会社によってキャンセルのルールなどが異なります。
原則として、一度申し込むと日にちや時間などの変更ができず、乗り遅れた場合も後続の列車に乗れないなど、制約があるので注意しましょう。
なお、旅行会社での正規運賃の新幹線の切符の販売は、店舗の窓口で行っています。店舗がクレジットカード払いに対応していれば、カードでの支払いも可能です。
また、JTBでは切符の受け取りは、駅の指定席券売機でも可能。「二次元バーコード」または「認証番号と引取番号」があれば受け取ることができます。
- 購入期限…旅行会社によって異なる
- 払い戻し可否…購入した旅行会社のみで対応。駅の窓口等では払い戻しできないので要注意
2-4 JRの予約サイトで購入する方法
JR東海道・山陽・九州新幹線のネット予約サービス「スマートEX」なら、お手持ちのクレジットカードや交通系ICカードを登録し、会員になれば、簡単に新幹線の予約をすることができます。
年会費は無料で、予約変更も何度でも無料でできるので非常に便利です。早めの予約であれば、お得な「早得商品」も利用できます。
また、JR東日本・JR北海道が運営する「えきねっと」では、会員登録後、「新幹線eチケット」を利用して予約すれば、交通系ICカードに紐づけることができます。
新幹線に乗る際は紐づけしたICカードで改札を通れるので、チケットレスで乗ることができますよ。
- 購入期限…「スマートEX」は発車4分前までOK
- 払い戻し可否…駅の窓口で払い戻しに対応
3 注意点
新幹線の切符をクレジットカードで購入する方法がわかりました。しかし、クレジットカードで購入する際には注意点もあります。
3-1 ネット予約は購入期限が○○分前まで
新幹線のネット予約ができるJRのサイト「スマートEXサービス」は、乗車日当日まで予約することができ、東海道・山陽・九州新幹線の乗車券と特急券が一体となった切符を購入することができます。
1年中、終日すべての列車が対象で、乗車する1年前から、普通車指定席用・グリーン車用・普通車自由席用の座席が予約可能です。予約の変更も、無料で何度でもできるというのも魅力。
しかし、切符の購入は発車の4分前までしかできないので、時間に余裕を持って購入するようにしましょう。また、早めの予約で安くなる「EX早得」などは、購入期限が決まっているので、注意が必要です。
3-2 払い戻しに時間がかかってしまうことがある
クレジットカードで新幹線の切符を購入した場合、現金で購入した時に比べ、払い戻しに時間がかかる場合があるので注意が必要です。
現金で購入して払い戻しをした場合は、その場で現金で返金されますが、クレジットカードの場合は、口座引き落とし日に、一度全額引き落としされた後、払い戻し手数料を差し引いた額が戻る仕組みになっています。
そのため、払い戻しを申し出た日がカード会社の締め日をまたいでいた場合など、タイミングによっては、払い戻し手数料を差し引いた額が返金されるまでに時間がかかるのです。
高額な切符を払い戻しする際などは、特に気をつけておきましょう。
4 新幹線をクレカ利用する場合のメリット
新幹線の切符をクレジットカードで購入する際の注意点がわかりました。では、クレジットカードで切符を購入するメリットは何なのでしょうか。
手元に現金がなくてもすぐに購入できる、ということ以外にもさまざまなメリットがありますよ。
4-1 クレジットカードのポイントが貯まる
新幹線の乗車券や特急券、定期券などは、ある程度の金額がかかります。そして、乗車距離が長いほど高額になるので、これを現金で支払うというのは“ポイ活”の視点からももったいないですよね。
そこで、クレジットカードで新幹線の切符代を支払えば、効率的にポイントを貯められるのです。手持ちの現金があったとしても、クレジットカードで支払うことをおすすめします。
4-2 JR独自のポイントが貯まる・使える
JRのネット予約サイトでは、独自のポイントサービスがあり、予約サイトを利用して新幹線の切符を購入すれば、ポイントを貯めることができます。
<エクスプレス予約>
「エクスプレス予約」とは、お盆や年末年始、連休などの期間も含め、1年中会員価格で東海道・山陽・九州新幹線の指定席の予約ができるサービスのこと。
ネットでいつでも予約でき、予約の変更は何度でも無料、早めの予約であればお得に購入できます。
「エクスプレス予約」は、クレジットカード情報等を入力し、会員登録すれば利用可能。エクスプレス予約で切符を購入し、乗車すると、利用区間に応じて、自動的にEXポイントが付与されます。
貯まったポイントは、「EX旅先予約」の観光コンテンツや「EX旅パック」の旅行商品で利用可能、JR東海グループの駅商業施設でのお買い物に使える「TOKAI STATION POINT」にも交換できます。
<えきねっと>
JR東日本が提供する「えきねっと」の「新幹線eチケットサービス」で新幹線の切符を購入すると、「JRE POINT」が付与されます。
貯まった「JRE POINT」は、特定区間の新幹線、在来線特急に乗れる「JRE POINT特典チケット」に交換できたり、座席のアップグレードに使えたりします。
4-3 通常よりもお得に購入できる
JR東日本が運営している「えきねっと」の「新幹線eチケットサービス」では、列車・席数・区間限定の割引切符が用意されていて、5~35%お得になります。
また、大人の休日倶楽部会員限定割引など、さまざまな割引も利用可能です。
「スマートEX」の場合も、早めの予約でお得になる「早得商品」が多数あります。予約するタイミングが早ければ早いほど得をするので、旅行の予定が決まったら、すぐに予約しておきましょう。
このように、ネット予約サービスであれば、通常よりもお得に購入することができます。
ポイントをためる|エクスプレス予約 新幹線の会員制ネット予約
5 クレジットカードは改札で利用可能?
昨今、自動改札を通る時にかざすものは「交通系ICカード」だけではなくなっています。実は、自動改札でクレジットカードをかざすタッチ決済が、徐々に広まりつつあるのです。
福岡市地下鉄では、すでに全線全駅で導入済み、他にも各社が実証実験中で、東京メトロでは、2024年度からクレジットカードによるタッチ決済サービスがスタート予定。
これは、交通系ICカードを持たない訪日外国人の利便性が高まるなど、多くのメリットがあるとされています。
新幹線はまだクレジットカードによるタッチ決済に対応していませんが、近い将来、導入されるかもしれませんね。
まとめ
新幹線の切符は高額になるため、現金での購入はお財布的にも厳しいものです。そこで、クレジットカードなら、キャッシュレスで、手軽に購入することができます。また、クレジットカードのポイントが貯まるというのも大きなメリットですよね。
クレジットカードでの購入は駅の窓口や券売機、旅行会社、インターネットと、さまざまな方法がありますが、ネット予約なら、JRの予約サイトが独自に行っているポイントサービスも利用できるのでおすすめです。
クレジットカードでの切符の購入で、お得に新幹線の旅を楽しんでくださいね。