改札はクレジットカードで通過可能?利用可能な例も併せてご紹介

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駅の自動改札を通るとき、かざすものと言えば「交通系ICカード」ですよね。しかし、今、改札でクレジットカードをかざすという光景が広まりつつあるのです。

「改札でクレジットカード!?」と何だか不思議ですが、今後、当たり前のことになっていくかもしれません。

今回は、改札でクレジットカードを利用できるのかどうか、そのメリットやデメリットも含めて紹介します。

この記事は下記のような人におすすめです!

  • 改札でクレジットカードを利用可能か知りたい
  • クレカを利用可能な電車を知りたい
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1 キャッシュレス化について

昨今、キャッシュレス化が急速に進んでいます。「キャッシュレス化」とは、改めて説明すると、決済の方法が現金からキャッシュレスに切り替わっていくことです。

クレジットカードや電子マネー、スマホ決済アプリ、口座振替などがキャッシュレスの代表と言えるでしょう。

日本では急速にキャッシュレス化が進み、2021年から2022年付近の伸び率はなんと20%近く。これは、コロナ過において、現金に触れることが避けられたことや、ポイ活の広がり、ECサイトの普及など、さまざまな要因が絡み合っていると考えられます。

実際に、これまで現金のみの決済方法だったスーパーや街のお店などが、ここ数年でさまざまな決済方法に対応するようになっていく過程を目の当たりにし、ここからもキャッシュレス化を実感させられますよね。

このように、あらゆる場面でキャッシュレス化が進んだ社会になりました。

2 鉄道のキャッシュレス化

鉄道でもキャッシュレス化が進み、交通系ICカードは全国に普及しました。これまでは、券売機に小銭を入れ、その都度切符を買っていたところ、交通系ICカードなら、チャージしておけば自動改札にカードをかざすだけで通れるので、手間もかからず、時間の節約にもなり、一度体験してしまえば、手離せない存在です。

そして、交通系ICカードは、電車に乗るだけではなく、駅のキヨスクや自販機、加盟店での買い物にも利用できるので、1枚持っておけば、現金を持たずに移動することもできます。また、全国主要都市の交通系ICカードは相互利用もできるので、旅行や出張などの際も、いつも持っているカードを利用できるというのも便利なポイント。

主な全国主要都市の交通系ICカードは下記のとおりです

  • JR北海道「Kitaca」
  • 札幌市交通局「SAPICA」
  • 仙台市交通局「icsca」
  • JR東日本「Suica」
  • 東京メトロ/東京都交通局/横浜市交通局/埼玉高速鉄道/東葉高速鉄道/横浜高速鉄道「PASMO」
  • JR東海「TOICA」
  • 名古屋市交通局「manaca」
  • JR西日本「ICOCA」
  • 京都市交通局/大阪市交通局/神戸市交通局「PiTaPa」
  • 広島高速交通「PASPY」
  • JR九州「SUGOCA」
  • 福岡市交通局「はやかけん」
  • 西日本鉄道「nimoca」

また、交通系ICカードは、カードという形状で持ち歩かなくても、「モバイルSuica」など、スマートフォンのアプリでも利用できます。そのため、スマホ1台持っておけば、電車に乗れて買い物もできる、ということが可能なのです。

3 改札はクレジットカードを利用可能? 

さまざまな場所でキャッシュレス化が進み、クレジットカードを利用できる範囲も広がりましたが、改札はクレジットカードで通ることはできるのでしょうか。

ここからは、駅の改札でクレジットカードが利用できるのかどうかについて解説していきます。

3-1 一部の鉄道会社では利用可能

実は、一部の鉄道会社では改札でクレジットカードを利用することができます。その一例は、下記のとおりです。

<福岡市地下鉄>

福岡市地下鉄では、2023年3月27日から、全線全駅でクレジットカードによる「タッチ決済」を導入しています。

全駅での導入は全国初で、対応している決済ブランドはVisa、JCB、American Express、Diners Club、DISCOVER、銀聯の6社。

2023年7月からは、クレジットカードのタッチ決済を利用すれば地下鉄の乗車料金が1日最大640円になるサービスをスタートし、注目を集めています。

<東急電鉄>

2023年8月30日から、田園都市線のすべての駅でクレジットカードによる「タッチ決済」を試験的に導入しています。事前に特設サイトで専用の1日乗り放題券を購入すれば、「タッチ決済」を利用できるという仕組み。

将来的には、事前に購入することなく、タッチ決済ができるように検討しているそうです。

<東京メトロ>

2024年度からクレジットカードによる「タッチ決済」を実証実験予定。三井住友カードの公共交通向け決済プラットフォーム「stera transit」を活用し、事前に乗車券を購入した上でクレジットカードをかざす仕組みです。

具体的な導入路線は未定ですが、将来的な本格導入を目指しています。

4 改札のクレジットカード利用化のメリット

スマホを利用している女性

一般的に普及するのはもう少し先になりそうですが、改札でクレジットカードによるタッチ決済を行うという動きが本格化してきています。

では、クレジットカードを改札で利用できると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

4-1 ICカードの持ち歩きが不要

クレジットカードによる「タッチ決済」の利用が可能になれば、交通系ICカードを持ち歩く必要がなくなります

ICカードは薄いものではありますが、クレジットカードもICカードもと、何枚もカードを持っていると財布の中でかさばってしまうものです。それを、1枚だけに集約できるのはうれしいですよね。

また、交通系ICカードは日本社会の中では広く普及していますが、訪日外国人の方は持っていない方も当然いらっしゃいます。その場合、電車に乗るたびに現金で切符を購入するのは大変です。

訪日外国人にとっても、交通系ICカードを必要とせず、クレジットカードで改札を通れるというのは大きなメリット。観光を盛り上げるという視点でも、クレジットカードによる「タッチ決済」は大きな役割を果たすでしょう。

4-2 クレジットカードのポイントが貯まる

クレジットカードで改札を通るということは、クレジットカードで決済することになります。これにより、クレジットカードのポイントが貯まるのも大きなメリットです。

決済方法をクレジットカードに集約し、カードのポイントを集中的に貯められるので、「ポイ活」という視点でもうれしい流れだと言えるでしょう。

電車代は近い距離であれば少額かもしれませんが、毎日の通勤や買い物等で利用していれば、積み重なると大きな額になります。

ポイント還元率の高いクレジットカードを利用すれば、ザクザクポイントが貯まるかもしれません。

5 改札のクレジットカード利用化のデメリット

駅の改札でクレジットカードによる「タッチ決済」が利用できるようになると、メリットもありますが、もちろんデメリットもあります。具体的にどのようなデメリットが考えられるのでしょうか。

5-1 全線で普及するまでに時間がかかる

現在、福岡市交通局など、全線全駅でクレジットカードによるタッチ決済を導入しているところはありますが、まだまだ少数です。

東急電鉄では2023年8月から田園都市線のすべての駅で試験的に導入しており、東京メトロでは2024年から実証実験することが決定していますが、導入する路線は未定。

いずれも、今後は本格展開を目指していますが、まだまだ普及するのは先のことです。そのため、一部路線でクレジットカードを利用できても、乗り換えの際は使えないといったことが発生し、利便性が良いとは言えません。

すべての鉄道会社で利用できるようになるには時間がかかるので、クレジットカードのタッチ決済で便利になった、と実感できるような状況にはまだ遠いと言えるでしょう。

5-2 ICカード専用のポイントが貯まらなくなる

交通系ICカードでは、各社それぞれが専用のポイントサービスを提供しています。日常的に交通系ICカードを利用している場合、このポイントを貯めているという方も多いでしょう。

クレジットカードのタッチ決済がスタートした場合、交通系ICカードは利用しないことになるので、ポイントが貯まらなくなってしまいます

そのため、これまで交通系ICカードを利用していた人はクレジットカードに移行しづらい、といったケースが発生することが考えられます。

クレジットカードでもポイントは貯まりますが、貯めるポイントはなるべく集約した方が効率的なので、悩ましいポイントですよね。

6 クレジットカードを利用する方法

現金を持ってくることをうっかり忘れてしまった、電子マネーやスマホ決済アプリのチャージもしていなかった、となると頼れるのはクレジットカード。

そんな日に電車に乗る場合、ちょっと困ってしまいますよね。クレジットカードで、電車の料金は支払えるのでしょうか。

6-1 窓口でクレジットカード払い

JRの駅にある「みどりの窓口」であれば、クレジットカードで新幹線や特急列車の切符を購入することが可能です。

窓口で乗りたい列車、乗車駅・降車駅、乗車日、出発時間や到着時間などを伝えると、列車の空席状況や無理のない乗り換えなどを調べてくれます。料金等の不明点にも答えてもらえるので、わからないことがあれば相談してみましょう。

また、みどりの窓口には、購入申込書が置いてあるので、乗りたい列車が決まっている際は、あらかじめ記入して窓口に持って行くとスムーズです。

窓口でクレジットカードを利用して決済する場合は、通常のお買い物のようにカードを提示するだけでOK。窓口によっては、暗証番号入力ができる端末を用意している場合もありますが、基本的にはサインを求められることが多いでしょう。

6-2 インターネット予約を利用

JR各社のネット予約のサービスは充実していて、手軽に、お得に切符を購入できます。もちろん決済はクレジットカードに対応。ネット予約のサービスは主に下記の4つがあります。

  • えきねっと…JR東日本、JR北海道
  • e5489…JR西日本、JR四国、JR東海
  • インターネット列車予約…JR九州
  • エクスプレス予約…JR東海、JR西日本、JR九州 

JR各社がさまざまなサービスを提供していますが、どのサービスも主要な新幹線や特急列車であれば他社の列車の予約をすることも可能です。

ただし、割引サービスなどは自社の管轄内の列車しか対応していないので、お得に利用するためには、利用する路線が該当するサービスに登録する必要があります。

それぞれ、早めに予約すると割引になるサービスや、独自の格安切符などを用意しているので、活用してみましょう

また、列車の切符を購入する際のクレジットカードは、JR東日本グループのクレジットカード「ビューカード」ならますますお得になります。

「えきねっと」で切符の予約時決済をすると、「JRE POINT」が通常0.5%のところ最大10%貯まるなど、ポイントアップサービスが充実していることが特徴です。

VIEWプラス:ビューカード

6-3 駅の券売機を利用(一部のみ)

クレジットカードで電車の切符を購入する場合、JRでは「指定席券売機」や「みどりの券売機」などの自動券売機であれば、特急券や定期券以外にも、近距離の普通乗車券も購入できます。

現金がなくて困った、という場合もJRを利用する場合であれば安心ですね。

ちなみに、「指定席券売機」では「乗車券・普通回数券」を購入できるボタンが右下にあるので、ボタンを押して画面の指示どおりに進みましょう。

しかし、私鉄の場合は、券売機は定期券のみクレジットカードに対応していて、普通乗車券は購入できない場合が多いので注意が必要です。

まとめ

世の中のキャッシュレス化が進み、鉄道もその波に乗っています。その中で、クレジットカードで改札を通れる「タッチ決済」がスタートしつつあり、現在、一部鉄道会社の一部の改札でのみ利用できる状況です。

この流れは今後進むことが予想されますが、普及するのはまだまだ先のこと。そのため、クレジットカードを駅で使うのは、現状では切符を購入する際だと言えるでしょう。

みどりの窓口やJRの一部の券売機、インターネット予約等を利用すれば、クレジットカードで切符を購入できます。クレジットカードを使えばポイントが貯まるのも大きな魅力。

また、インターネット予約の際は、クレジットカードの「ビューカード」で決済すればポイント還元率が高まり、ますますお得になります。

世の中のキャッシュレスの動きは目まぐるしく変化しますが、電車も最新のキャッシュレスを活用して、ますます快適に利用しましょう。