みなさんはキャッシュレス決済を利用していますか?
キャッシュレス決済と一口に言っても、さまざまな種類がありますよね。特徴やメリットも、それぞれで違います。キャッシュレス決済を活用したいけれど、手段が色々あって選べないという人も多いのではないでしょうか。
メインで使うキャッシュレス決済を選ぶときのポイントは、自分に合っているかどうかを把握すること。例えばメインで貯めたいポイントが決まっているなら、それに合わせたキャッシュレスを利用するのがいいでしょう。
この記事では、楽天グループが提供する電子マネーの楽天Edyについて、特徴やメリットとデメリット、混同されやすい楽天ペイとの違いなどをくわしく説明します。楽天ポイントを貯めている・貯めたい方には特におすすめです。ぜひ、参考にしてくださいね。

この記事は下記のような人におすすめです!
- 楽天Edyを利用してお得に楽天ポイントを貯めたい
- 他の決済サービスと比較した際の楽天Edyの特徴について知りたい
1. 楽天Edyの特徴・基礎知識

まずは、楽天Edyとはどのようなサービスなのかについて、基礎知識からおさらいしておきましょう! ここでは、楽天Edyの特徴やチャージ方法、支払い方法などについて紹介します。
1-1 楽天Edyとは
楽天Edyとは、楽天グループが提供しているプリペイド式の電子マネーサービスです。おサイフケータイ、またはEdyカードかEdy機能付き楽天カードを持っていれば、すぐに使い始めることができます。
楽天Edyを支払いに使える場所は全国約135万カ所以上あります! お店のジャンルも、コンビニやスーパーマーケット、レストランやカフェ、ファストフード、ドラッグストアや書店、百貨店やショッピングモール、家電量販店など、多岐にわたります。
楽天Edyは非接触型タッチ決済なので、読み取り端末にかざすだけで決済が可能です。コロナ禍でも安心して使えるのはもちろん、スピーディに支払いを済ませられるところが便利ですね!
1-2 楽天Edyのチャージ方法
楽天Edyはプリペイド式電子マネーなので、事前に残高をチャージする必要があります。楽天Edyの使い方にはおサイフケータイやEdy機能付き楽天カードを含めて6種類があり、利用できるチャージ方法がそれぞれ異なる点に要注意です!
クレジットカードでのチャージは全種類の楽天Edyで利用できます(※)。おサイフケータイなら銀行口座からのチャージが可能です。
※Edy機能付き楽天カードのチャージに使えるクレジットカードは楽天カードのみ。
その他、オートチャージや楽天ポイントからのチャージ、日本円現金や外貨現金のチャージ、Edyギフト機能を利用して「楽天e-NAVI」のWebサイトやアプリからのチャージなど、さまざまな楽天Edyへのチャージ方法があります。
1-2-1 楽天Edyチャージ方法 – 現金
一部の楽天Edy加盟店ではレジにて現金チャージが可能です。その場合は、レジのスタッフに「楽天Edyにチャージしてください」と伝えてチャージをお願いしてください。
そのほかに、Edyチャージャー(現金入金機)を設置している加盟店もあります。
1-2-2 楽天Edyチャージ方法 – クレジットカード
楽天会員情報(楽天ID)に登録しているクレジットカードから、Edyにチャージが可能です。その際、専用の楽天Edyアプリが必要になります。
1-2-3 楽天Edyチャージ方法 – 楽天キャッシュ/ポイント
楽天キャッシュや楽天ポイントをチャージすることも可能です。
※楽天ポイント(期間限定)、他社ポイントから交換した楽天ポイントはチャージ対象外となります。
チャージ申請ページから申請を行い、任意の受け取り方法を選択の上、チャージを行います。なお、楽天Edyの受け取りには期限があるため、必ず有効期限内に受け取るよう注意しましょう。
チャージ方法がとても多いので、自分の持っている楽天Edyの種類や利用している楽天サービスに合わせて、利用できるチャージ方法をチェックしておきましょう!
1-3 楽天Edyの使い方
楽天Edyで支払いをする方法は簡単!楽天Edyを使えるお店に行って、レジで店員さんに「楽天Edyで払います」と伝えます。あとは、読み取り機に楽天Edyが入っているスマホやカードをかざすだけです。「シャリーン!」と音が鳴ったら、決済が完了しています。
AmazonやLINE STORE、Google Playなど、楽天Edy払いに対応しているネットショップに限られますが、ネットショッピングにも楽天Edyを使える場合があります(※)。ただし、おサイフケータイ、または「FeliCaポート/パソリ」か「楽天Edyリーダー」が必要です。
※中にはスマホでの楽天Edy払いに対応していないネットショップもあります。
ネットショッピングでのお支払い方法 | Q & A | 楽天Edyで困った時は
2. 楽天Edyの5つのメリット

ここまでで楽天Edyの特徴やチャージ方法、使い方など、基礎知識はマスターできましたね。次は、楽天Edyの主なメリット5つについて、それぞれ詳しく紹介します! 実際に使用するシーンを思い浮かべながら読んでみてください。
2-1 「かざすだけ」で使い勝手がいい!
楽天Edy最大のメリットは、読み取り端末にかざすだけでスピーディに支払いが完了することです。
同じキャッシュレス決済でも、QRコード決済などはスマホを起動し、アプリを起動し、支払い用のQRコード画面を表示し…と、複数の手順が必要ですよね。その点、楽天Edyは、楽天Edyが入っているおサイフケータイやカードをかざすだけと、ワンステップです。
オフラインでも使えるので、ネット環境がない場合にも使うことができます。QRコード決済などの場合、ネットがつながらない場所では決済ができず焦ってしまうこともありますが、どの場所でも安定して使用できるのはメリットといえるでしょう。また、おサイフケータイのバッテリーが切れてしまっていても、スマホ内に残っているわずかな電力で楽天Edyを使える場合があります。
2-2 200円ごとに1ポイント!楽天カードと併用でさらにお得
ふだんのお買い物を楽天Edyで決済するだけで、支払い金額200円ごとに楽天ポイントが1ポイント貯まります。つまり、ポイント還元率は約0.5%となります。
楽天ポイントは使える場所も多くて人気の高い総合ポイントなので、意識的に貯めている人も多いのではないでしょうか。ポイ活好きとしては、ポイントを貯められるチャンスは取りこぼしたくないですよね!現金で払うとポイントは全く付かないので、できるだけ楽天Edyで払う習慣を作りましょう。
さらに、楽天カードから楽天Edyにチャージすれば、チャージした金額の0.5%が楽天ポイントで還元されます。すると、ポイント還元率は合計で、およそ1%にアップ! 楽天カードを持っている人は、楽天Edyのチャージにも、ぜひ、カードを使うようにしてください。
2-3 楽天ポイントを楽天Edyにチャージ可能
楽天ポイントでチャージできることも楽天Edyのメリット! 1楽天ポイント=1円として、楽天Edyにチャージできます。逆に、楽天Edy利用で還元された楽天ポイントをネットショッピングやリアルの店舗で使用することも可能です。利用シーンに応じて支払い方法の選択肢が広がるので、便利ですね!
楽天ポイントは楽天市場などでのネットショッピングや楽天ポイント提携店の利用、楽天カードの利用などで貯めることができます。楽天リサーチや楽天ポイントスクリーンなどで楽天ポイントを貯めている人もいるかもしれませんね。
楽天ポイントから楽天Edyにチャージするには、楽天Edyの利用で楽天ポイントを貯める設定が必要です。その設定ができないカードや、他のポイントを貯める設定にしている場合などは、楽天ポイントで楽天Edyにチャージはできないので注意してください!
それから、期間限定ポイントは楽天Edyのチャージに使えないことも覚えておいてください。
電子マネー「楽天Edy(ラクテンエディ)」 | 楽天ポイントからEdyにチャージ ポイントチャージ
2-4 楽天Edyを利用できる店舗が多い
楽天Edyを使って支払いできる店舗が非常に多くジャンルも幅広いことも、楽天Edyの大きなメリットです。いくつか、例を挙げて紹介しますね!
全国展開しているコンビニでは、セブンイレブンやローソン、ファミリマート、ミニストップなどが楽天Edyに対応しています。スーパーマーケットではイトーヨーカドーやヨークマート、ヨークフーズなどセブン&アイグループや東急ストア、その他のローカルチェーンで使用可能です。
楽天Edyの加盟店舗数は全国135万カ所以上あります。例えば、ドラッグストアではマツモトキヨシやウエルシアなどが楽天Edyに対応しています。飲食店ではファストフードやカフェ、ファミレスや居酒屋、各ジャンルのレストランなど多数で楽天Edy払いできます。カラオケボックスなどエンタメや、しまむらなど服飾、LOFTなど雑貨店にも楽天Edy対応店舗があります。
意外なお店で楽天Edyが使えることもあるので、いつも利用しているお店が対応しているか、チェックしてみてはいかがでしょうか。
2-5 楽天Edyは前払いのチャージ式で管理しやすい
楽天Edyは事前に必要金額をチャージするプリペイド式なので、お金の使い方を管理しやすいというメリットもあります。
自分で金額を決めてチャージできるので、予算に合わせて計画的にお金を使う習慣を作れます。クレジットカードからもチャージできるため、実質的に「決まった金額を後払いする」という使い方も可能です!
2-6 楽天Edyはオートチャージにも対応
楽天カード付帯の楽天Edyであれば、「オートチャージ」を利用することもできます。残高が設定金額を下回った状態でお支払いを行った際、前もって設定した金額が自動でチャージされるというもの。残高を心配する必要がなくなる点が大きなメリットです。
楽天Edyオートチャージの利用は対象店舗に限られますが、全国で約55万店舗が対応しており、下記のようにコンビニやドラッグストアなど身近なお店で利用することができます。
- 店舗例:セブン-イレブン、ローソン、マツモトキヨシ、マクドナルド
楽天Edyオートチャージの利用にあたっては事前の申し込みが必要になりますので、下記ページを参考に設定方法の詳細を確認してみてください。
2-7 楽天Edyは年会費・入会費が無料
楽天Edyの年会費・入会費は無料となっています(※)。また、「Edy機能付き楽天カード」、楽天Edyをスマホのおサイフケータイで利用する際も、年会費・入会費はかかりません。無料で気軽に始められることもメリットの1つといえます。
※楽天Edyカードを発行する際、発行費として「330円」が発生します。
このように、楽天Edyは気軽に利用を開始できる他、人それぞれのニーズに合わせてチャージ方法を選択できるので、使いやすいです。
3. 楽天Edyの3つのデメリット

ここまで、楽天Edyのメリットを紹介してきました。しかし、楽天Edyにはデメリットも存在するので、利用する際はあらかじめデメリットも正しく理解しておく必要があります!
ここでは、楽天Edyの主なデメリット3つについて、それぞれ詳しく説明します。
3-1 おサイフケータイ未対応の場合、機能が限られる
スマホをかざすだけで決済できるという楽天Edy最大のメリットを得られるのは、おサイフケータイのユーザーのみです。他のユーザーが利用できる機能は限られます。
現状でおサイフケータイに対応しているスマホOSはAndroidのみで、ユーザーの多いiOS(iPhone)ではおサイフケータイを使えません(2023年4月現在)。そのため、楽天Edy-ポイントカードか楽天Edy機能付き楽天カードなど、何らかのカードを使う必要があります。そのほか、iPhoneと併せておサイフケータイジャケットなど、おサイフケータイ機器を使用することで利用することが可能です。
おサイフケータイ未対応のスマホやカードタイプの楽天Edyでも、楽天Edyアプリを利用すれば、残高照会や楽天Edy受け取り、クレジットカードチャージなどは可能です。とはいえ、おサイフケータイのように「スマホだけですべての手続きが完結する」という使い方ができない点はデメリットといえるでしょう。
楽天Edy | iPhone+ おサイフケータイ対応機器の使い方
3-2 200円ごとに1ポイント。端数は切り捨て
楽天Edyは支払い金額200ごとに1楽天ポイントが付与されるシステムです。つまり、1回の支払い金額がきっちりと200円の倍数にならない場合、端数は切り捨てられてしまい、ポイントの対象にならないというデメリットがあります。
たとえば、楽天Edyで598円を支払った場合、200円×2の400円分のみがポイント対象のため、付与ポイント数は2楽天ポイントです。残りの198円にはポイントが付きません。
少額の支払いをこまめにすることが多い人にとっては、端数分にポイントが付かないのはもったいなく感じますよね!
3-3 楽天Edyの払い戻しはできない
一度チャージしてしまったら払い戻しやポイント交換などができないことも、楽天Edyのデメリットです。つまり、チャージした金額分はすべて、何らかの楽天Edy払いで使い切るしかありません。
楽天Edyを解約してもチャージされた残額分の返金はされません。後から他の支払い方法に替える可能性がある人は、使い切れないほどの金額を楽天Edyにチャージしないよう、気をつけたほうがいいですよ! オートチャージに設定している人も注意してください。
その他、Edy付き楽天カードを作成する際に楽天Edyの残高を移行させたい場合は、Androidの楽天Edyアプリまたはファミマのマルチコピー機にて移行が可能です。楽天Edyを解約した場合は残高が返金されなくなってしまいますので、Edy付き楽天カードへ移行が必要な場合は下記公式サイトを参考にしてみてください。
Edy機能付き楽天カードご利用の方へ楽天Edy残高移行のご案内!
楽天Edyを残高を使い切る前に破棄した場合、返金できるか知りたい | よくある質問
4. 楽天ペイと楽天Edyを比較!どちらがお得か?

楽天が提供するキャッシュレス決済サービスには、楽天Edyの他に、スマホ決済の楽天ペイもあります。「楽天Edyと楽天ペイはどう違うの?」と思っている人や、2つを混同している人も多いのではないでしょうか。ここでは、楽天Edyと楽天ペイの主な違いについて解説します。どちらを使うのがお得かも比較してみましょう!
4-1 決済方法・支払い方法の違い
楽天Edyと楽天ペイは、決済方法や支払い方法が異なります。
楽天ペイはスマホにアプリを入れて、QRコードやバーコード画面をレジで提示して支払う方式です。お店によっては利用者がお店のQRコードを読み取ったり、自分で支払い金額を入力したりする場合もあります。また、楽天ペイ払いに対応しているネットショップでは。楽天IDとパスワードを入力するだけで支払いが可能です。
楽天Edyはあらかじめ必要金額をチャージする前払い式。一方、楽天ペイはチャージ済みの「楽天キャッシュ」や保有している楽天ポイントで決済する前払い式、登録済みのクレジットカードで決済する後払い式の2つから選べます。
支払い方法は楽天ペイのアプリ上で簡単に切り替え可能!残高・ポイントが支払い金額に足りない場合に楽天カードから決まった金額をチャージできる「ポイント払い 瞬間チャージ」も便利です。
それから、楽天Edyとは違って期間限定ポイントを支払いに使えることも、楽天ペイのメリットといえます!
4-2 使える店舗が異なる
楽天Edyと楽天ペイはそれぞれの対応店舗が異なります。楽天Edyと楽天ペイの両方が使えるお店もあるものの、どちらか1つしか使えないお店も少なくありません。
後発サービスの楽天ペイよりも楽天Edyの普及率の方が高いのではと以前はいわれていましたが、2020年12月の公式ニュースにて、楽天ペイを利用可能な店舗数は約500万ヵ所とされています。
楽天とJR東日本、「楽天ペイ(アプリ決済)」において「楽天ポイント」から「Suica」へのチャージが可能に
楽天Edy加盟店と楽天ペイ加盟店は、それぞれの公式ページや店舗レジ前などで確認できます。加盟店舗数だけを比較するよりも、自分がよく利用するお店ではどちらが使えるか、という視点でチェックしてみるほうがよいかもしれません。
4-3 楽天ペイは最大1.5%還元
楽天Edyと楽天ペイでは、ポイント還元率も異なります。
楽天Edyのポイント還元率は0.5~1%。楽天ペイは支払い金額の1%還元+楽天カードからチャージすると0.5%還元なので、最大還元率は1.5%です。さらに、楽天ポイント加盟店で楽天ポイントカードを提示すれば最大1%が別途加算されます。
還元率の最大値を比較すれば、楽天Edyよりも楽天ペイのほうがお得です。とはいえ、楽天Edyも楽天ペイも、チャージ方法などによって還元率が変わるので、自分の使い方でお得になるのはどちらかを計算してみるとよいでしょう。
楽天Payをまだ利用していない方は登録だけで楽天ポイントがもらえるキャンペーンも実施されています。
詳細は以下の記事をご確認ください。
参考記事:【最新】楽天ペイの友達紹介キャンペーンのやり方!紹介コードで500pt!|マネー大全
まとめ 楽天Edyのメリットとデメリットを押さえよう!
楽天Edyには、支払い方法が手軽、楽天ポイントが貯まる・使える、使えるお店が多い、プリペイド式でお金の管理がしやすいといったメリットがあります。一方、おサイフケータイでないと使えない機能がある、支払い金額のうち200円未満の端数がポイント付与対象外、チャージ分の払い戻し不可といったデメリットも存在します。デメリットが気になる人や楽天カードを持っている人には楽天ペイのほうが合うかもしれません。
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キャッシュレス決済を選ぶ際は、それぞれのメリットとデメリットを押さえたうえで、自分に合う決済方法を選びましょう!